第二魔法
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ウンター》は腕で基本的に行うものって初代がいってたから。
「残念!!それぇ!!」
「え・・・」
ソフィアは足元に飛んできた水のブレスをなんと右足で蹴り返してくる。
「うおっ!!」
俺はすぐに横に飛び返ってきた水を回避する。
「そっか、シリルちゃんはソフィアがバトルパートに出てた時お眠してたんだもんね」
ソフィアは含み笑いを浮かべながら地面に膝をついている俺を見下ろす。確かソフィアは3日目のバトルパートの第一試合に出てたんだよな。そこでこの魔法の使い手だということが判明した。だけど俺はその時伏魔殿のダメージと疲労で倒れてしまっていたから直接は見てない。ウェンディやグレイさんからどんなものだったのか聞いただけだ。
「普通は絶対にできないんだけど、ソフィアは足でも返し魔法を使うことができるんだよ!!」
「何!?」
全然知らなかった・・・というか聞いてなかった。そういえば初代が「普通は腕でしかあの魔法は使えません」とか言ってたってことは、ソフィアは普通じゃない部分があったということになるのか。もっと細かいところまでソフィアの戦い方とか聞いておくべきだった。いや、本当はタクトさんとやる予定だったから初代も詳しく教えてくれなかったんだろうけど。
「ほ〜ら!!どんどん攻めてきなよ!!全部返してあ・げ・る♪」
「うぅ・・・」
ずいぶんと余裕の表情のソフィア。だけどそれも仕方ないことか。あの魔法は基本的にはどんな魔法も跳ね返せるんだろうし、こっちの動きさえ見落とさなければそうそう負けることはないんだろうから。
「だったら・・・」
ちょっと攻め方を変えてみようと思う。肉弾戦はダメ、遠距離系もダメ、なら武器を使った攻撃はどうなんだろう。ソフィアは素手しかないだろうし、案外通用するのではないのだろうか。
「水竜の斬撃!!」
右腕を水の剣にして斬りかかる。本当はエルザさんやカグラさんのような剣の方が友好的だと思うけど、生憎俺にはそれがない。だけど腕を剣に変えるガジルさんやジュビアさんのような攻撃なら・・・
「おっと!!」
ソフィアは俺の斬撃を体を横にずらして避ける。通り過ぎたところで振り向き様に水の剣をソフィアに打ち込もうとする。しかし、ソフィアの右手がその俺の剣となった腕を弾く。
「うおっ!!」
自分に返ってくるということはなかったが、強く返されてしまったせいでバランスを崩しそうになってしまう。なんとか足に力を入れて踏み止まった後、距離を取るようにジャンプして後ろに下がる。
「攻め方が難しいな・・・」
汗を拭いながらそう呟く。咆哮だと簡単に返されるし、鉄拳だとそれに合わせるようにダメージを受ける。
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