第二魔法
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の出場者たちの状況なども考えることができ、初代の作戦の精度の高さを知ることができたわけだが。
『妖精の尻尾のシリルたん!!ソフィアの魔法によって煙に包まれたかと思ったら、その中から素晴らしい姿で出てきてくれました!!』
「・・・え?」
チャパティさんが何を言っているのか理解することができずに思考が停止してしまう。素晴らしい姿って・・・何?
「ほら!!皆大喜びだしソフィアもうれしいし。一石二鳥だね!!」
ソフィアも俺の方を見ながらそう言う。どういうことなのかよくわからなかったが、次第にある異変が俺を襲う。
「なんか・・・足元が寒い・・・」
今日は気温は決して高くはないがかといって低い訳でもない。至って平温である。なのにこんなに足が・・・特に太もも付近のある一部が異様に寒い。おまけにその一部分の下辺りから妙な圧迫感を感じる。まるでパンツと長めの靴下を履いているかのような感覚だ。
「な・・・なんだろう・・・」
とりあえず摩擦で暖めてみようかと思ったらあら不思議、ジーンズを履いているはずなのに太ももの寒いところが妙にスベスベする。さらには圧迫感があるところはガッツリジーンズとは違う生地の感触がする。
「いや・・・いやいやいやいや・・・」
もうどういうことなのかわかっているよ?でも絶対認めたくない!!なんでこんなことになっているのかさっぱりわからないし、逆に言えばわかりたくもない。
俺はなぜこんなことになっているのかおおよそわかっていたけど絶対に自分の目では確認したくない。なんか心が折れそうな気がするから。
「どうしたの?シリルちゃん」
「大丈夫。たぶん大丈夫だから」
できるだけソフィアと目を合わせないようにと鼻のあたりを掻きながら答える。すると今度は袖の部分にも変化があることに気づく。
今日の俺の格好は下はジーンズに上はTシャツの上に適当な赤のジャケットを羽織っただけのシンプルな格好。なのに今自分の目に見える袖はどう見ても黒いのである。何がなんだか本当に頭が追い付かなくなってくる。
「ふーっ・・・」
しょうがない。もう現実から逃げるのはやめよう。今何が起きているのかこの目で確認しよう。俺も男だし、潔くね。
心の中でそう言い、俺は満を持して自分の服装を確認する。
上は白のワイシャツに黒のカーディガンで首もとにリボンがついていて、下は黒の股下ほどまでしかないフリルのついたミニスカート、それに合わせるように太ももの中段ほどまであるニーソ、そして靴は少し低めのヒールという、所謂ロリータファッションのようなものになっている。
「なーーーーーっ!!?」
その格好を確認したと同時にすぐにスカートの裾を押さえる。しかもそのスカートはなんとか下着を隠してい
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