第二魔法
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その頃、シリルが交戦する予定だったタクトと戦闘しているグレイは・・・
「アイスメイク・・・氷創騎兵!!」
グレイは氷の槍を大量に放ちタクトを襲う。しかしタクトはそれを見るとすぐに地面に手をつける。
「青い山脈!!」
彼の前に現れた巨大な青い山がグレイの魔法を防ぎきる。そこからタクトはすぐさま剣を右手に換装しグレイに迫る。
「剣の舞!!」
「アイスメイク・・・盾!!」
舞いを踊るように斬りかかったタクトの攻撃をグレイは盾を作り出して防ごうとする。しかし、氷の盾は一瞬のうちに粉々にされてしまい、グレイは悲痛の声をあげる。
「花のワルツ!!」
「ぐはっ!!」
花びらを纏った風がグレイの腹部を直撃し後方に押される。タクトはそのグレイに追撃といわんばかりに長い足を活かした蹴りをお見舞いしようとするがグレイは頭を下げてその攻撃を避ける。
「アイスメイク・・・戦神槍!!」
「うおっ!!」
地面から飛び出してきた氷の大きな槍がタクトを捉える。彼はそのまま空高くまで捕まえられるかと思いきや、自由に動かせる両手を空に向けて魔法を発動する。
「太陽の征服」
突然として気温が上昇する地上。たかだか数秒程度の魔法だったが、自分を捕らえている氷の槍を溶かすのには十分だった。
タクトは空中でくるりと体を翻し、上空からグレイを見下ろす。
「しまった!!」
グレイはその姿のタクトを見て失敗したという顔をする。2日目のバトルパートで見せたタクトの超必殺技。エルザの防御力が高すぎたために失敗はしてしまったが、あれを繰り出されると非常にまずい。
「音楽魔法・・・ウィング!!」
タクトの広げられた両手から流星群の如く魔法が地上に突き刺さる。
砂煙が立ち込め地上の様子が確認できない。タクトはゆっくりと地面に落ちると砂煙で見えなくなっているグレイの方を見る。
「そんなもったいぶらなくていいですよ。今の威力じゃ倒せないのはわかってるので」
タクトがそう言うと、砂煙の中から無事に立っているグレイが現れる。彼は氷の盾を上空へと翳していたらしく、地面の至るところにウィングの威力でいった凸凹があるが、彼の盾で隠れている場所にはそれが出来ていなかった。
「ったく、どんなパワーしてんだよ」
「いや、そちらのラクサスさんほどじゃないですけどね」
わずかにではあるが腕から血を出しているグレイ。彼はそこを押さえながら愚痴をこぼすがタクトはそんなことなど気にすることなくそう返す。が、
「お前・・・ラクサスの戦ってるとこ見たことあんのか?」
「え?」
ラクサスは大魔闘演舞では戦
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