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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
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撃った一弾が同じ命中率を誇る道理はない。
つまり。
「これを扱えるくらいの筋肉バカで、なおかつ命中精度良さそーなのといえば……」
ミナがおとがいに指を当て、リラが腕を組むこと数秒。
二人同時に、答えは出た。
「「―――――――あ」」
いた。
そんなヤツ。
細かい確認など必要なかった。
今や一翼しかない翼から降り注ぐ弾雨は、充分な退避ポイントが確保できるほどの風穴を《冥王》の黒槍を開け。
両腕から出る二条の大口径レーザーは、《絶剣》の持つ一振りの剣で立て続けに弾かれ、あらぬ方向へと強制的に曲げられる。
少女が握るのは、システムが規定しているアイテム武器ではない。
薄い紫色の燐光を放つ、剣の形をしたエネルギーの塊。
神装。
心意を心得る者の中でも一握りしか発言できないそれを、ユウキはその銘を唇に乗せながらついに振るう。
「
絶世
(
デュランダル
)
」
その音に。
その声に。
応えるかのように、呼応するかのように、片手剣の放つ溢れんばかりの光芒がその光度を増した。
ゾン!!と空気を溶断する恐るべき音とともに、刀身が煙るほどのスピードで神装が唸る。
一本一本が間違いなくこの世界――――どころかSAO内であっても最高クラスの破壊力を持つであろう光線を、あろうことか縦に引き裂いていく。
「せ、ああああああああああああああッ!!!」
絶対剛性。
そして絶対斬性。
それがユウキの神装、
絶世
(
デュランダル
)
の持つ属性なのだ。
優勢だった己の攻撃が次々と弾かれていく光景に恐れたのか、それともその反攻の起点となった少女の雄たけびに気圧されたのか、マークUの巨体が僅かに前傾姿勢を崩す。
その対応に、その行動に、アイコンタクトすらせずに二人は即座に反応した。
同時に、跳ぶ。
光剣と黒槍。
二つの神装が、体勢を崩したマークUを押し倒さんと突貫する。
クリアすぎていっそ毒々しい純白の装甲にそれぞれの切っ先が衝突し、大轟音が響き渡った。大量の光芒が宙空を舞い、少年と少女の手に痺れるような反動が返る。
――――そして、空を流れる光の粒子をまとめて薙ぎ払う巨大で長大な掌。
「「ッッ!!」」
いかに硬い剣であれ、いかに鋭い槍であれ、空中では大したこともできない。
ズバァ!!とその真っ白な表面に触れる前に、二人はその手のひらが運んできた風圧によって吹き飛ばされた。
赤茶けた岩盤にクレーターでも作るほどの勢いで突っ込む。辛うじて体勢を回復させたレンは、霞むほどの勢いで身体を回転させ、落下のダメージを流す。
だが、それでも無傷とはいかない。
無理な回転は
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