暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
53 朝の到来
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なった。しかし現状、我々の障害にならない限り、我々はスターダストに関してはノータッチでいく方針です」
「なぜ?」
「光博士、あなたが一番ご存知だとは思いますが、使いこなせる人間が本当はいたということは我々には関係のないことです。それにもし捕まえる結果になった場合、その適格者は法の外で処分される可能性もある。使っているのが人間である以上、人権があります。これに関しては非常に難しい問題です。それにもしかすると…別のチームが追っている犯罪組織と繋がり…」

炎山は祐一朗が隠していたこと、そして推測についても勘付いていた。
炎山自身も何らかのルートでスターダストに関する資料を手に入れて、独自に調べたのだ。
そして祐一朗が想像するものに近い何かを導き出した。

「いや、やめておきます。これに関しては推測に過ぎません。それに多分、オレの考え過ぎだと思いますから。スターダストの適合者の上位に光がいるという偶然からつい…」
「私も近いことを考えていた。しかし死者は死者だ。生きているはずがない」

祐一朗は再び高速に乗り、速度を上げていく。
僅か10秒程度だが、2人の会話は途切れた。
そして再び口を開く時には話題が変わった。

「しかしサテラポリスに捜査官が忍び込ませているとは」
「公安と警察の関係に近いものが、オフィシャルとサテラポリスなんですよ。お互いがお互いの顔色伺ったり、監視し合っている。恐らくオフィシャルにもサテラポリス側の人間がいるでしょう」
「なるほど」
「あと言っておかなければならないことがあります。今回、我々オフィシャルとしては完全にアウェーな状況なので、もしかすると交渉では光を取り戻すことはできないかもしれません」
「…やはり君でも難しいか」
「しかし別の手段…光の無実を証明するか、木場の不正を暴いて吊るし上げれば、開放させることができると思います。そのために先程の捜査官の半分にはValkyrieの捜査を、もう半分には木場の身辺や過去の疑惑を調査するように命じました」
「WAXAの捜査官の1人は暴力を使った自白を強要しているかもしれないと言っていた。早くしなければ…熱斗が…」
「その捜査官は暁シドウという男ですか?」
「あっ…あぁ。知っているのか?」
「えぇ。かつて世界でも有数の犯罪組織のエースとして活動、しかし物心ついた頃に疑問を持ち始めて裏切り、現在はWAXAのエースとなった相当な変わり種です。スターダストの計画の前進のアシッド・エースの装着者でもあります」
「彼が!?」
「しかし昨晩、同じく木場に命令無視の単独行動とスパイ容疑を掛けられ、確保されかかったところを捜査官10数名を振り切り、逃亡したとのことです」
「……じゃあWAXAに協力してくれる人間は…」
「いいえ。可能性がある人物はいます。こ
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