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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
53 朝の到来
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上告を繰り返しているようで、気になって調べたら、冤罪の可能性がある事件が幾つか浮かんできました」
「熱斗もその被害に遭ったというわけか」
「恐らく。WAXAに忍ばせている捜査官からの報告によれば、昨日の事件の際、木場は学校の地下に隠された政府絡みのデータが詰まったサーバーを守りつつ、人質を殺してしまったとしてもValkyrieによって殺害されたという扱いにして制圧する計画を立てていたようです。しかし…」

炎山は一度、言葉に詰まった。
事実は理解しつつも、報告を聞いても未だに納得がいかないことだったからだ。

「スターダストなるシステムを使用した何者かが校内に侵入、サーバールームを白昼に晒し、人質と隊員に誰ひとりとして犠牲を出すこと無く、Valkyrieを制圧。木場の計画を潰した上で、最良の結果をもたらした。その上、警察のSWAT部隊に潜んでいた裏切り者まで炙りだしてしまった」
「自分の計画が失敗させられた名誉に傷がつきそうになったから、容疑者をでっち上げて熱斗を捕また?」
「0点を取ったのを見せられずに、親にはテストが無くなったと嘘をつく子供と同レベルですよ」
「なんて奴だ…」
「普通の常識ある大人として向き合ってはいけない相手です。それでこそ生意気なガキを相手にするくらいでないとやってられません」

祐一朗とはあまりの憎さにハンドルを握る手に力が入る。

「Valkyrieの方ですが、今はデンサンシティを拠点に武器とダークチップの売買を行っているようです。それに数日前のプライムタウンでの一件の遺留品と昨日の事件で逮捕した被疑者の端末からデンサンシティで大規模なサイコロジカル・パンデミックを引き起こそうとしていたことが判明しました」
「!?それが本当なら…」
「しかし必要な機器が破壊され、計画は失敗したとWAXAでは見ているようです」
「そうか…良かった」
「でもValkyrieは武器とダークチップ、それにユナイトカードなるどんな人間でも電波変換を可能にするカードの売買を続けていたようです。つい数時間前まで」
「つい数時間前まで?」
「Valkyrieの売人と客と思われる者が取引している現場を何者かが襲撃、武器やチップをゴミクズ同然にして去っていくという事件がデンサンシティで明け方にかけて、把握できただけでも30件以上起こってします。被害にあった者は皆、意識不明だったり、既に野垂れ死んでいたり、口がきける者は現在おらず、目撃者の証言によると灰色のスーツを身に纏った男が現れて倒していったと。恐らく学校での一件と同じ人物でしょう」
「スターダストをそこまで完全に使いこなすとは…」
「スターダストの計画についても聞いています。現状、使いこなせる人間はおらず、凍結されていたと。それが何故か動き出し、今回日の目を見る形に
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