精神の奥底
53 朝の到来
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ィシャルの人間として活動する時に使う時計の1つだった。
任務の内容になって使用する時計も変える。
衝撃が伴う過酷な現場では堅牢性の高いアクアレーサーのようなダイバーズウォッチ、時間の測定が必要な場合ならクロノグラフを搭載したモデル。
もちろん家柄が良いだけに、これ以上に高価な時計は幼少の頃から何本も所有してきたが、価格が高ければ良いというわけではない。
材質や宝石が多く使われているといったことや、ブランド力、複雑な構造の為に美しいなどという理由で高価なものは炎山は嫌っていた。
パーツの数が少なく、構造も分かりやすい方が性能や耐久性、そしてそれを実現する技術力は高く、メンテンナンスもしやすいのだ。
よくパーティーに出ると、意外に思われることも多いが、PETやトランサーなど良い物を世界中の人々に手頃な価格で提供できるように努力してきた側の人間だからこそ、本当の意味で物の価値を見極められる目が備わっている。
「9時ちょうど…」
実を言ってしまえば、炎山も昨日の祐一朗からの電話の後、熱斗の事が心配であまり休むことができていなかった。
だが一番不安なのは、いきなり意味も分からぬままに拘束されて、拷問を受けている熱斗本人である事は疑いようがない。
それを思うと眠気や疲れなど感じている余裕は無くなっていた。
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