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逆さの砂時計
オペラセリアのエピローグ 2
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驚いてる?
 「はい。マリアさんとティーとリースさんです。今回の流れの当事者でって……え?」
 アーレストさんの頬に涙が一筋零れ落ちた。
 マリアさんがびっくりして瞬く。
 「失礼しました。何故か、急に懐かしく感じて」
 懐かしい?
 「なんだ。恋人にそっくりとかか?」
 「あのね。アンタと一緒にしないで頂戴。私に女性遍歴なんて無いわ!」
 「男遍歴なら有ると」
 「痛い目を見なきゃ解らないのかしらぁ? このお花畑脳は。あるワケないでしょ! 聖職者舐めんじゃないわよ!」
 「……彼らが貴女の?」
 楽しそうに戯れ始める二人を指して、マリアさんが呆れた視線を私に向ける。
 リースさんも、物が言えないと顔に書いて示した。
 「はい。私の尊敬する師と、お世話になった方です」
 「そう、ですか」
 こういう師範達を見た人は多分、マリアさん達と同じ反応をする。
 でも私は、二人がわざとふざけているのだと知ってる。
 だって
 「お二人共、話を聴いてくれますか」
 「「勿論」」
 ほら。打てばちゃんと応えてくれる。
 これは二人の歓迎会みたいな物だ。
 「では……」
 アーレストさんの涙は気になるが、まずは私達の話を伝えよう。
 その前に、とりあえず。

 ただいま日常!


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