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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
17.真実は常に一つ。しかし、それを見る目は複数ある。
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少なくとも、今の君では勝てない。なのに、こいつは君を攻撃しなかった。何故だか分かるかい?」
「こいつがスケベなだけだろう!」
「それが無いとは言わない。いや、言えない。だが、リュカは君の村が滅ぼされた事を理解した。だから攻撃出来なかった。敵では無いから…」
ピエールは目を閉じ静かに考えている。

「…確かに、私が間違っていた…私は、リュカに救われたのかもしれない」
「謝意の言葉はいらないよ。両手いっぱいに前払いしてもらったから」
リュカはそう言うと、イヤらしい手付きで両手の指を動かす。
ピエールは顔を真っ赤にし、両腕で身体を隠す様な仕草をした。
「あ〜、本当、やりすぎはすまなかった。で、どうだ?俺達と一緒に行かないか?目的は同じだろ?」
「…その前に一つ、聞きたい事がある。リュカ!」
リュカに対し真剣な目で問いかけてきた。
「何故スライムがお前と一緒にいる?そのスライムは、お前にとって何だ!?手下か?家来か?」
するとリュカの顔から笑みが消えた。

ピエールに近づくと平手打ちをかます。
(パシン!)
「え!」
思わず驚き、声を上げてしまった。
ピエールも頬を押さえ、驚き戸惑っている。

「手下?家来?ふざけるな!友達以外に見えるのか!?」
なるほど!こういう奴なんだ、こいつは…
「スラリンに謝れ!スラリンは自分の意志で僕らに付いてきたんだ!」
「ご、ごめんなさい。リュカ!」
「違ーう!スラリンに謝れ!僕は構わないんだ!慣れてるから」
「あ!スラリン。ごめんね」
「ぴっきー」
「スラリンは心が広いなー」
「ぴきーぴっきー」
「あぁ、なるほど」
え!?何が?

「ポヨン、ポヨヨン!」
「な、スラッシュまで!」
俺の目の前で、二人と二匹が会話に花を咲かせる。
「ポヨ〜ン!」
「いいぞ!スラッシュ!言ってやれ!」
「ちょっと、裏切る気!スラッシュ!」
「ポヨヨ〜ン、ポヨン!」
「ぴっきー!」
「うっ…わかった!わかったよ!二人してリュカの味方するなんて…」
何で会話が成立してるんだ?
「ヘンリーは、どう思う?」
うっ…どうもこうも一個も分からん。
「…俺は…中立だ!」
「ぴっききー…」
「しょうがないよ。ヘンリーはそう言う奴さ」
「ポヨンポ」
「本当…ガッカリだ」
くっそー…訳分からんが屈辱だ!

ヘンリーSIDE END




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