4話『復讐者と堕天使《決着》』
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「……ふざけんなよ、グレモリー!俺はそこにいる生ゴミ以下の烏とは違う!」
そう言って俺はグレモリーに向けて槍を投げる。
「くっ!みんな、彼を捕まえて!」
そう言いながら、グレモリーは俺の投げた槍を魔力弾で消し飛ばした。
「……覚悟してください」
そう言って俺に接近してきたのは、一年の塔城小猫だった。
塔城は打撃で確実に急所を狙ってくる。
俺はそれを受け止めずに避けている。
そして、避けた際にできた僅かな隙をついて塔城を蹴り飛ばす。
その間に俺は黒い籠手を再度、右腕に纏った。
「力をよこせ!」
俺がそう言うも、籠手からは何の反応もない。
どういうことだ!
今まではしっかりと機能していた筈だ。
それがなぜ、この状況で使用不能になっている。
「悪いけど止めさせてもらうよ」
そう言って突撃してきたのは、木場だった。
片手には剣を構えている。
くそ!
俺が今までに使ったのは、悪魔の時に槍を三本。
さっきの堕天使に魔力弾五発と槍二本。
「ちっ!そういうことか!」
「修!止めろ!部長達も待ってください!」
俺が籠手がなぜ機能していないのかを理解したとき、兵藤が俺達全員を止めた。
「どういうつもりだ、兵藤」
「修はレイナーレの仲間じゃないだろ?なら、何でレイナーレを助けるんだ?」
「お前らには関係の無いことだ。それに俺は以前に言った筈だ。俺の邪魔をしたら殺すと」
「イッセー、離れなさい!」
「部長も少しは冷静になってください!」
何時も以上に強く発言する兵藤に、その場にいる全員が動こうとしない。
「修、俺はレイナーレを許せない。そいつはアーシアから神器を奪って、アーシアを殺したんだ」
ーーーーそうか、こいつも俺と同じ…………。
「………なら、取り引きだ」
「取り引き?」
「俺があの堕天使から神器ってのを取り返す。お前らは俺とそこの堕天使を見逃せ。もちろん、身の安全を保証した上でだ」
「そんな取り引き認められるわけが「わかった」っ!イッセー!?」
兵藤が独断で俺との取り引きを受けたことに、グレモリーが驚く。
「部長、責任は俺が後で取ります。だから、今は修を信じてやってください」
兵藤はグレモリーにそう言うと、俺と向き合う。
「修、頼む」
俺は兵藤の言葉を聞き、堕天使へと近づく。
「な、何をするつもり」
「黙れ、そこでおとなしくしてろ」
俺は簡潔にそう言うと、堕天使の方に右手で触れた。
「こいつが奪った力を俺によこせ!」
『 Devest 』
その機械音と共に、俺の元に二つの指輪がゆっくりと近づいて
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