4話『復讐者と堕天使《決着》』
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セーくん!私を助けて!」
「この悪魔が私を殺そうとしているの!私、あなたのことが大好きよ!愛している!だから、一緒にこの悪魔を倒しましょう!」
私は夕麻の姿に戻り、イッセー君に向かってそう言った。
「グッバイ。俺の恋。部長、もう限界っス………。頼みます………」
なっ!?
これで、少しは時間を稼げると思ったのに!?
「………私のかわいい下僕に言い寄るな。消し飛べ」
そう言ったグレモリーから、魔力弾が私に向かって放たれる。
その瞬間、私は死を覚悟した。
でも、いくらたっても私の体には痛みが生じなかった。
「な、なにが起こったの!?」
グレモリーが無傷の私を見て驚いている。
そこに、グレモリーの背後から光の槍が飛んできて、私とグレモリーの間に突き刺さった。
ミッテルト!
こ、これでこの悪魔達を殺せば。
「光の槍!?まだ、堕天使が残っていたの!?」
「フフフッ、ハハハハハハハハハッ!残念だったわね!まだ、勝機は私にあるのよ!」
そう言って、私が立ち上がろうとした時だった。
「…何がおもしろいんだ?堕天使」
教会の入口から入ってきたのは、ミッテルトではなく、以前に会ったことのある人間だった。
〜修弥Said〜
堕天使を“嫌々”家に行かせた俺は教会へと到着した。
「…………わいい下僕に言い寄るな。消し飛べ」
扉の壊れた入口からは、グレモリーの声が聞こえてきた。
ちっ、本当に死にかけてたってわけか。
俺は先程の堕天使との戦闘から持っていた槍の二本のうち、一本をグレモリーが放とうとしている魔力弾に向けて投擲する。
「な、なにが起こったの!?」
中からは、グレモリーの驚いた声が聞こえてくる。
その隙にもう一本の槍を、堕天使とグレモリーの間に投擲する。
「光の槍!?まだ、堕天使が残っていたの!?」
「フフフッ、ハハハハハハハハハッ!残念だったわね!まだ、勝機は私にあるのよ!」
堕天使とグレモリーのバカな発想に呆れながら、俺は入口へと近づいていく。
「…何がおもしろいんだ?堕天使」
教会の中へと入った俺は、堕天使に向けてそう言った。
「お、お前は!?」
「修!?」
俺の登場に驚く堕天使と兵藤。
「なぜ貴方がここにいるのかしら?夜鞠修弥君」
「……俺はそいつに用がある」
堕天使を指差して、そう言う俺。
「貴方は堕天使側の者なの?」
グレモリーがそう言った時、俺は無言で床に突き刺さった光の槍を抜いた。
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