暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D復讐と剥奪の王
4話『復讐者と堕天使《決着》』
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
中でそう思いながら、教会へと向かった。











































〜レイナーレSaid〜

「ごきげんよう、堕天使レイナーレ」

私は今、ありえない状況に陥っている。

アーシアから聖母の微笑を奪い、至高の堕天使となった私が悪魔、それも先日転生したばかりの下級悪魔に負けるなんて。

それに、現状は最悪だった。

私の周りには悪魔しかいない。

そして目の前に立ち、私に声をかけてきたのはーーーーー。

「…………グレモリー一族の娘か……」

「はじめまして、私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ。短い間でしょうけど、お見知りおきを」

完全に私を包囲したつもりでしょうけど、残念。

私は少し笑みをうかべて言う。

「………してやったりと思っているんでしょうけど、残念。今回の計画は上に内緒ではあるけれど、私に同調し、協力してくれている堕天使もいるわ。私が危うくなった時、彼らは私をー「彼らは助けに来ないわ」っ!」

私の言葉を遮り、グレモリーが言う。

「堕天使カラワーナ、堕天使ドーナシーク、彼らは私が消し飛ばしたから」

「嘘よ!」

私は上半身だけを起こし、グレモリーの言葉を強く否定した。

すると、グレモリーは懐から二枚の黒い羽を取り出した。

「これは彼らの羽。同族のあなたなら見ただけでわかるわね?」

紛れもない。

目の前にある羽は、ドーナシークとカラワーナのもの。

でも、まだミッテルトがいる。

恐らく今、あの人間を殺してこちらに向かっている筈。

フフッ、グレモリー達が油断しているこの状況では、勝機はこちらにあるわ。

私がそう考えていると、グレモリーが何かに気づき、私に言う。

「堕天使レイナーレ。この子、兵藤一誠の神器はただの神器じゃないわ。それがあなたの敗因よ」

ただの神器じゃない?

何をふざけたことを言っている。

「ーーーーー『赤龍帝の籠手』、神器のなかでもレア中のレア。籠手に浮かんでいる赤い龍の紋章がその証拠。あなたでも名前ぐらいは知っているでしょ?」

「なっ!?ブ、ブーステッド・ギア……。『神滅具』のひとつ……。あの忌まわしき神器がこんな子供の手に宿っていたというの!?」

私はあまりの事態に驚きを隠せないでいた。

「じゃあ、最後のお勤めしようかしらね」

途端にグレモリーの目が鋭くなり、冷酷さを帯びる。

「消えてもらうわ、堕天使さん」

冷たい口調。

でも、まだ私には勝機がある。

そのために、今は時間を稼ぐ。

「イッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ