4話『復讐者と堕天使《決着》』
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?」
「…………死ね!」
堕天使が驚いた隙をついて、俺は槍を薙ぎはらう様に振り抜いた。
ギィンッ!
「調子にのらないことっすね」
だが、その槍は堕天使が新たに作り出した槍で受け止められた。
「なんとなくだけどその神器の能力がわかってきたっす」
さすがに目の前で使えば気づかれるか。
俺はそんなことを考えながら、槍を構える。
「コピーと吸収ってところっすか?」
「……誰が教えるかよ」
短く呟きながら、俺は堕天使に突っ込んでいく。
「そういう反応は、図星だって言ってるようなもんっすよ」
そう言いなから俺の連続の突きを避けていく堕天使。
「ちっ!さっさと死にやがれ!」
『 Authorize 』
俺の左手にもう一本槍が追加される。
突き、薙ぎはらい、それを槍二本で行う俺に対して、堕天使は少し焦りながら避けている。
「そっちが、アンタの本気っすか」
「……出し惜しみしてる暇がなかっただけだ」
そう言いつつ、攻撃の手は止めない俺。
「っ!?ちょっ、ちょっと待つっす!」
堕天使が急に慌ててそう言った。
「この状況で俺が手を止めると思うか?」
「アンタにも関係のあることっす!レイナーレ様の気配が小さくなってきてるんっす!」
「………レイナーレ?兵藤を殺した奴か?」
「そうっす!」
「ちっ!そいつの気配がなぜ小さくなったんだ!」
俺は攻撃するのを止め、堕天使にそう言う。
「悪魔のせいっす。ここは、グレモリーの領地っすから、ウチ等の隠れ家に乗り込んでくるのはグレモリーぐらいっす」
彼奴等か。
俺の邪魔をするのは。
「堕天使、俺がこんなことを言うなんて癪だが、一時休戦だ」
「何を言ってるんっすか?」
「お前はレイナーレとか言う堕天使を助けたい。俺はそいつに、聞きたいことがある。ただ、利害が一致しただけだ」
俺は目の前の敵より、仇を選んだ。
「どうするつもりっすか?所詮、ウチ等が行ったところで殺されるのはわかりきったことっす」
「俺が、殺される?間違ってるな、堕天使。俺がグレモリー達を殺すんだよ」
俺は平然とそう言い、教会に向けて歩き出す。
「一人で行くつもりっすか」
「お前がいても邪魔なだけだ。今から渡す紙のところに行け」
そう言って、渡すのは俺の住所が書かれている紙。
「扉の鍵は開いてる。一階の一番奥の部屋で待ってろ。それ以外の部屋に入ったり、その部屋以外の何かに触れれば、俺はお前を殺す!」
くそ!
グレモリーのせいで、堕天使を家に匿うことになるなんてっ!
少しぐらいは、痛い目をみてもらうぞ。
俺は心の
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