4話『復讐者と堕天使《決着》』
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緒に行くんだけど………?」
放置された木場がなんとも寂しげに笑みを引きつらせている。
わかっているよ、木場。
感謝してるぞ。
「んじゃ、三人でいっちょ救出作戦といきますか!待ってろ、アーシア!」
こうして俺たち三人は教会へ向かって動き出した。
〜修弥Said〜
「………ケリをつけさせてもらうとするか」
学園の授業が終わり、一度家に帰宅した俺は、軽く準備をして教会へと向かっていた。
すでに空は暗く、街灯の光が道を照らす時間となっている。
まだ少し教会と距離があるが、俺は不意に歩くのを止めた。
「……出てこい、堕天使。いるのはわかっている」
堕天使の気配を感じ、俺は近くの林に向けてそう言った。
「まさか、レイナーレ様が言った通りになるなんて意外っすね。神器持ちの人間が来るかもしれないからって、言われてこんなところに配置されたっすけど、少しは楽しませてくれるっすか?」
木の上にゴスロリを来た金髪の女がそう言ってきた。
「楽しむ余裕なんてお前には無い。一瞬で消して、あいつから情報を聞き出す!」
「へぇ〜。嘗めた口きいてくれるっすね!」
そう言った堕天使は俺に向けて、光の槍を飛ばしてくる。
俺はそれを右に避け、黒い籠手を右手に纏わせる。
『 Authorize 』
その機械音が聞こえると同時に、俺の周囲に五発の魔力弾が現れる。
「喰らいやがれ!」
俺は堕天使に向けて、魔力弾を全て放った。
堕天使はそれを木から飛び降りて避ける。
『 Authorize 』
そこに、俺は光の槍で突きを放った。
だが、堕天使はその突きを突きで受け止めた。
「ちっ………今のを受け止めるか」
「人間にしては中々やるっすね」
俺は堕天使から一旦、距離をとる。
「それにしても魔力弾といい、光の槍といい、アンタの神器はただの龍の手じゃないんすか」
「………さぁな。なにせ、この力はお前らを殺すために身に付けたもんだからな!」
俺は堕天使に光の槍を向け、静かに構え直す。
「そうすっか。じゃあ、おとなしくここで死んでくださいっす!」
「死ぬのはお前だ!」
堕天使の突きを避け、俺は左手で光の槍を横に振る。
「そんなんじゃあ、ウチは殺せないっすよ」
そう言って槍を俺に向けて投げてくる堕天使。
「………お前の槍も、俺にはとどかない」
『 Devest 』
槍が右手の籠手に当たると、機械音と共に消える。
「なっ!?槍が消えた!
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