Fate/stay night
1182話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、アーク。俺達を一旦家まで送ってってくれるか?」
「ああ、分かった。なら、早速移動するか、全員向こうに集まってくれ」
その言葉に従い、全員が倒れている連中の近くへと集まる。
一応この倒れている者達は扱い的には一般人なの……か? だとすれば魔法を見せるのは色々と……いや、この状況で何かちょっとした事とかを覚えているとは思えないか。
中には、明らかに精神的に錯乱しているような奴もいるし。
魔力を搾り取られる事から逃れる為の手段なのかもしれないが。
ともあれ、まさか素手でこいつらを街中まで運ぶ訳にもいかないし、藤村の家……いわゆる、ヤクザや任侠とよばれている家だったと思うけど、そこの若い衆をここに呼び寄せるのも色々と不味い。
この周辺の荒れた状況を説明出来ない的な意味で。
ただ、それを言うのならこのまま衛宮の家にこいつ等を連れて行っても、何でいきなり衛宮の家にこいつ等がいるんだって話になりそうだけど……まぁ、その辺は多分衛宮がどうにかして説明するんだろう。
とにかく、こいつ等をどうするかをこっちで説明しなくてもいいってのはありがたい。
「よし、全員近くにいるな?」
それを確認し、影のゲートを展開する。
ズブリ、と影に沈む感覚。
何人かはやっぱりあまり愉快じゃない表情を浮かべていたが、別に口に出して文句を言う程じゃない。
そして次の瞬間には、俺達の姿は衛宮家の庭へと姿を現していた。
玄関の前でも良かったんだけど、道路を歩いている通行人にこの状況を見られるのはちょっと不味いしな。
「じゃ、衛宮。俺達は一旦凜の家に帰るぞ」
「ああ」
俺の言葉に衛宮が頷くとそこに凜が言葉を挟んでくる。
「夕方くらいにはこっちに戻ってくるから、その人達の件はお願いするわね」
「勿論だ」
こうして衛宮達をその場に残し、俺と凜、綾子の3人は再び影のゲートを使って凜の家へと転移する。
「あー……疲れたな。今日は本当に色々とあったし」
「まだ、午後なんだけどね」
俺の言葉に綾子が苦笑を浮かべながらそう告げてくる。
凜はといえば、早速魔術協会や聖堂教会に連絡を取る為なのだろう。一足早く靴を脱いで電話の方へと向かって行った。
「じゃあ、取りあえず俺達はどうする?」
「どうするって言ってもな。遠坂はやる事があるけど、あたし達は何もやる事はないだろ?」
それは事実だ。
実際やるべき事があるのは凜のみで、俺達は付き添いという感じでやって来たに過ぎない。
いや、付き添いというよりは凜のサーヴァントって立場か。
「そうだな……なら取りあえず、凜の用事が終わるまではゆっくりしてるか」
「そうだな。じゃあ、あたしが紅茶を淹れるよ。遠坂だけじゃなくて、あたしの紅茶も飲
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ