Fate/stay night
1182話
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人が聖杯戦争に参加しており、しかも攻撃を仕掛けて撤退しているというおまけ付きだ。
この状況で、衰弱しきった奴等をどうするのかというのは非常に難しい。
「まさか、凜とか衛宮の家、アインツベルンの城に連れて行く訳にもいかないだろ?」
その3つはどれもが聖杯戦争の関係者の家だ。殆ど決着が付きかけている聖杯戦争であっても……いや、だからこそ言峰が妙な事を考えて手を出してきたりしかねない。
「そして3つめ。これは2つめに関わってくるけど、言峰が逃亡した以上、聖堂教会と魔術協会に連絡を取る必要があるんじゃないか? その衰弱した奴等をどうするかも含めて」
この聖杯戦争は、世界的に見れば片田舎だとはしても、魔術協会の名の下に行われている代物であり、同時に聖杯という代物を争う為に聖堂教会も手を出している。
冬木の聖杯が本物の聖杯じゃないというのは原作でも言峰がそう断言していたので、こっちでも間違いないと思う。
ただし、同時に聖杯の効果を持っているとも言ってたけど。
「何をするにしても、全てをこっちで勝手にやる訳にもいかないだろうし……何より聖杯戦争の後始末をやって貰う為には、奴等の手が必要だろう?」
「……確かにそれは事実ね。この人達をどうにかするにしても、向こうの手が必要なのは事実だし。ただ、呼んだからってすぐにこっちに来るとは限らないわよ? 魔術協会と聖堂教会の間で折衝をして、それからって可能性もあるし」
「その辺はこの地のセカンドオーナーである凜に期待だな。ただ、聖堂教会から派遣されている形の言峰がしでかした事を思えば、聖堂教会辺りは面子を保つ為にもなるべく早く代理を送ってくると思うけど」
原作では、hollowで言峰の娘? とかいうカレンが送られてきた。
この世界ではどうなるかは分からないが、それでも向こうに連絡をしておくのに越した事はないだろう。
「分かったわ。じゃあ、これが終わったら一旦私は自分の家に戻るわね。向こうに連絡をするにしても、衛宮君の家からするよりは私の家からした方がいいだろうし」
「しょうがないわね、凜。なら私も……」
そう言い掛けたイリヤだったが、凜はそれに対して首を横に振る。
「止めておいた方がいいわ。この聖杯はアインツベルンにとっては悲願よ。当然アインツベルンが連絡を貰えば、聖杯戦争がどんな風に進んでいるのかを確認してくるでしょう。なのに、その大聖杯をこれから破壊するというのを伝えてしまったら……ちょっと面白くない出来事になるのは間違いないわ」
そんな凜の言葉は図星だったのだろう。イリヤが言葉に詰まり、衛宮がそれに待ったを掛ける。
「イリヤ、連絡するにしても聖杯戦争が終わった後での方が良くないか? それならアインツベルンが何をしてこようとしても対応
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