Fate/stay night
1182話
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だったの?」
凜の言葉に頷き、その名前を口にする。
「ギルガメッシュだ」
「っ!? 半神半人じゃない! 世界最古の王! アークエネミーもよくそんな相手に対して傷1つ負わずに倒せたわね」
「遠坂、遠坂。その答えは1つだけだ。アークだから。それで納得出来る」
「……確かに」
綾子の言葉に、凜だけじゃなくて他のメンバーまでもが同意するように頷いていた。
普段無表情のリズまでもが頷いている辺り、俺をどういう存在だと思っているのやら。
……まぁ、それを聞けば藪蛇になるのは間違いないから聞かないけど。
このままだとちょっと俺に都合が悪いので、話を逸らそう。
「それで……ここの光景に関しては、まぁ、どうでもいいけど」
「いいのか?」
反射的に突っ込んできたのは、衛宮。
ブラウニーとか呼ばれているだけあって、この辺が荒れているのが我慢出来ないのか?
「いいんだよ。もし何かあったとしても、聖堂教会とやらがどうにかしてくれるだろ。それよりも、今現在の俺達の問題は2つ……いや、3つだ」
「1つは、言峰を逃がした事でしょうか」
ライダーの言葉に頷く。
ただ、これに関しては言峰がどこに姿を現すのかというのは、大体予想が出来ている。
「多分大聖杯の所にいるか、今はいなくても姿を現すだろうな」
「確かに聖杯戦争に参加していた以上は当然かもしれないけど……逆にそんなに分かりやすい行動を取ると思う? あの綺礼よ?」
「凜の言いたい事も分かるけど、多分向こうは大聖杯の異常を俺達が既に知っていることに気が付いている……と思った方がいい。証拠の類がある訳じゃないから、単純に予想でしかないがな」
まさか原作知識ですとは言えずにそう誤魔化す。
「まぁ、聖杯戦争の監督役としてここにいた以上は、その辺の知識を持っててもおかしくはないけど……じゃあ、どうするの? 今夜にでも行く?」
「その辺は迷っている。他の問題も関わってくるし。まぁ、簡単な方から行こうか。まず、教会の地下から助けたそいつ等をどうするか、だ」
イリヤに命令されたのか、自分では殆ど身動きも出来ない者達の世話をしているセラを眺めつつ告げる。
「っ!? 確かにそれは問題ね」
俺の言いたい事に気が付いたのか、凜が苦虫を噛み潰したような表情で呟く。
人数としては10人以上いるのだから、この人数を一斉に病院に連れて行けば間違いなく騒ぎになる。
ただでさえここ最近は聖杯戦争の影響でガス漏れという扱いによって病院に運ばれる者が多くなっている。他にもライダーの結界の学校の件とか、それとついでに間桐邸の件もあって、警察とか病院が神経質になっていてもおかしくはない。
今までなら監督役の言峰が手を回していたんだろうが、その張本
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