アインクラッド編
74層攻略戦
久方振りの再開を 01
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「お、おう。 入荷したら連絡するぜ」
僕とアスナさんとの関係を知っているエギルさんは、無駄に引き止めることなく手を振ってくれる。 キリトも気にしてくれているみたいだけど、結局なにも言わない。
「フォラスさん」
アスナさんの横を通り過ぎた直後、彼女は僕を呼び止めた。
と言っても、その声に友好的な成分は一切なく、ただただ底冷えするような敵意だけで彩られている。
「何?」
「アマリと別れる気にはなりましたか?」
「まさか。 別れる気なんて更々ないよ。 残念だったね」
ギリっと歯軋りの音が聞こえそうなくらい、アスナさんの顔が歪む。
いつもの問いにいつもの答え。 予定調和の会話を終わらせて僕はエギルさんの店から出た。
(アスナさんが元気そうで良かった)
ふと、それだけを思った。
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