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スーパー架神大戦ダンゲロス
開戦前日;side 転校生
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ゲロを一通り吐き終えるまで待ち、落ち着いたところで水を出してやった。
「クソッタレー!」
 ガンを飛ばされ床に唾を吐き捨てた後、拒否された。
「・・・おい」
「あ? なんだよクソッタレー!」
「お前が私が呼んだ転校生でいいんだな?」
「そうに決まってんだろクソッタレー!」
「私が依頼主の夜魔口悪夢だ。そこで寝ているのは報酬の家杉(いえすぎ)よしえだ」
「てめえはファッションパンクだクソッタレー!」
 いきなり殴りかかってきた。ベースで。
 流石に転校生の一撃など受けようものなら夜魔口もひとたまりもない。
 回避しようとするが、そんな必要はなかった。転校生の方が自分の吐いたゲロに足を取られて転んだからだ。大量のゲロの上でそんな激しい動作をしたのだから当然だ。
「ギャアアアアアアアアア! クソッタレー!」
 夜魔口は泣きたくなってきた。どう見ても頭のおかしいヤバい人なので今すぐ逃げ出すのが正解のはずだが、こんなのが苦労して人質連れてきて大銀河にバレないように気を張り詰めながら召喚した転校生なのか。私の苦労は何も報われなかったのか。
「クソ! 散々だぜクソッタレー!」
 散々なのはこっちだ。クソッタレー!でゲシュタルト崩壊しそうだわクソッタレ。
 だが、召喚した以上こちらの戦力になってもらわないと困る。
 夜魔口はなんとか転校生パンクロッカーとコミュニケーションを取る方法はないかと考える。
 そうだ、転校生は嘘がつけないと電話口で担当者が言っていた。ならこいつに率直に聞くのがいいだろう。
「おい、なぜ私を殴ろうとした」
「テメエがファッションパンクだからだクソッタレー!」
「ファッションパンクってなんだ」
「見た目だけ、格好だけで、精神性がパンクに全然追いついていない奴らのことだクソッタレー!」
「じゃあお前はなんだ」
「俺は―――正真正銘のリアルパンクロッカーだ!」
 どうやらリアルパンクロッカーの反対がファッションパンクらしいと理解した夜魔口はとりあえず下手に出る。
「わかった。私はファッションパンクだ。お前はリアルパンクロッカーだ」
「わかったかクソッタレー!」
「だがお前は同時に転校生でもある。召喚に応じたならあの報酬も欲しいはずだ。私もお前に生徒会の連中を殺してもらわなきゃ困る」
「ああ!? 命令すんな! ファック!」
 と言ってリアルパンクロッカーは床に唾を吐き捨てる。
 段々腹が立ってきた夜魔口はこの転校生は殺したほうが遥かに役に立つのではと思い、屠る方法を考え始めた。ゲロを喉に詰まらせたら死ぬだろうか。
 しかし幸か不幸か、夜魔口の頭に妙案が浮かんだ。
「生徒会の奴らはそのファッションパンクとやらより遥かにたちが悪くてな。この世からパンクを根こそぎ消し去ろうとか考えているイカれたア
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