Fate/stay night
1181話
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多種多様な精霊と人間が混ぜ合わさったものなのだから。
それこそ、雑種なんて言葉じゃ言い表せない程に混ざり合ってるのは事実だ。
『ふーん。まぁ、とにかくそっちの用件が終わったら……あ、ちょっと待って。イリヤスフィールが、城を壊してないでしょうねって言ってるけど……どう? アインツベルンの結界越しでも物凄い魔力を感じたから、無理もないけど』
凛からの念話に、改めて周囲を見回す。
こうして見る限りでは、俺がやって来た当初と殆ど変わりはない。
いや、金ぴかと戦った余波とかで周囲に幾つかひび割れとかしてるのは事実だが、それ以外は特に何があるという訳でもない。
少なくても、ラグナロクとエアがぶつかり合った影響はない。
エアが起こした時空断層はラグナロクで消滅させて、その際に出たエネルギーも結界で周囲に全く放たれなかったからな。
その辺は完璧に近い。
『ああ、問題はない』
『そ。じゃあそう伝えておくわ』
『アクセル、無事なんだよな? 怪我はないんだよな?』
凛に続いて尋ねてくる綾子の念話。
パスで繋がっているからこそ、心から俺を心配しているというのが分かる。
『凛にも言ったけど、問題はない。あいつは強さ自体はそれ程でもなかったし』
正確には、個人としての強さって意味でだが。
『……そう、良かった。アクセルが戻ってくるのを楽しみにしてるよ』
それを最後に、念話が切れる。
色々と心配を掛けたみたいだな。
セイバーに聞いたとか? 前回の聖杯戦争ではかなり苦戦した筈だし。
個人で戦争を行うとなれば、金ぴかほどの存在はそうそういなかっただろうしな。
そう考え、まだ持っていたエアを空間倉庫の中に収納すると、そのまま影のゲートを展開して、そこに身体を沈ませていく。
……ともあれ、この聖杯戦争で最大の難敵だった金ぴかは倒した。
残るのはサーヴァントをなくした言峰と、大聖杯のみだ。
聖杯戦争もいよいよ終盤。
俺がFate世界でどうなるのか……それが確かめられる時まで、もう少し。
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