第六章 私と貴方が戦う理由
第一話 遠征を目指したい
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私は目を覚ました。
泣きつかれたらしい。頭が重い。
しかし、風間さんは待ってはくれなかった。
事情を説明しなくては・・・そう思い立ち上がる。
「如月、てりやきあるぞ」
何!?ワックのてりやきだと!?
ってなんか皆さんなごみすぎ。
戦い終わったからってなごみすぎ。
仕方がないからなごみたい。
って訳にはいかないんだよ、人生は!!
「風間さん、歌川、きくっちー、話を聞いてください!!」
私の長い長い拙い説明が始まった。
本当に拙いので絵を描いてみたり。
「異世界に飛んだ衝動で、お前の死んだ彼氏の影響を俺たちが受けている・・・と?
何も感じないが。」
風間さん、死んだ彼氏はちょっと違う。
彼は霊だから消える場合は消滅っていうんだ。
霊力者の言葉の使い分けは難しいからな〜
「まあ元々、うちの彼氏は三人を足した感じだからな〜」
「全然予想つかないです」
「歌川くん、私も言ってて訳わからなかった。
簡単に言うと、私の中の運命とみんなの運命が混ざってバグが起きたんです。
そして三人が彼の代わりを補うように世界が動き始めたっ感じかな」
「なんか変なバグだね。下らないバグみたいな」
「きくっちー言うね〜
私が元々生まれるはずのこの世界から引き抜いた。
その時点で世界は少し歪む。
そこに私を投入したらもっと歪む。
簡単に言うと、壊れたおもちゃは人の手でへんてこりんに組み立てられるでしょう?
それを世界規模にした感じかな」
「壊れたおもちゃのほんの一部をねじまげたのか」
風間さんうまいな。
確かに一部だよな。風間隊以外には異変ないわけだし。
つか、異変言われても、風間隊は原作通りな気がする。
性格変わらないし。
きくっちーが私を好きになった理由はハッキリ明らかにされたわけだが。
「で、どうする気だ」
「彼女は今回って言ってました。」
「なるほど。
前にもあったような言い方だな」
「はい。その前回について調べたいんです。
そのために私はもとの世界に帰りたい。
でも・・・彼女はどうみてもトリガー使い。だからここで調べるだけ調べます」
まあ、無理だろうけど。
ボーダーの中だけでは限界すぎる。
もとの世界なら魔法使いがいる。
「風間さん、私・・・遠征に行きたいです。
うまくすれば、また彼女に会えるかも知れない。
望みは少ないけど」
彼女はアフトクラトルと混ざって来た。
ならこれから先、シナリオで会えるかもしれない。
私は前に進まなきゃ。
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