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少年は魔人になるようです
第107話 役者が出そろって行くようです
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を受けた・・・!?偶然か?違う、出を見てから反応出来る距離じゃない。

故意的な放電で、先行放電での予測も出来ない。なら仕掛けがある筈・・・!)小太郎君!」

「っしゃ!爆ぜぇ!!」
ドパァンッ!

何らかの仕掛け、或は仕込みを疑い、足元で態と倒れていた小太郎に全方位攻撃を撃たせて、

ジオンさんの周囲の地面を破壊する。そして自身は死角から襲い掛かる徹底した攻撃は――

パシガンッ!
「うごっ!?」


――普通に後頭部にヒットした。正面の小太郎くんの攻撃も受け止められてはいるが、好機と見た

僕達はそのまま全力のラッシュに入る。


「「うぉおおおおおおおおおおっ!!」」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパンッ!
「あぶねぇあぶねぇ、油断した。」

「っ、また!?」

「どないなっとんねん!?」


しかし次の瞬間には完璧に防御されて、困惑しながらも攻撃を続行する。

超反応か何らかの術式かを見定める為の攻撃だったけれど、恐らくは後者。足元に術式を作って

攻撃を読んでいるか、あるいは後衛のジルダリアさんの魔法で――!?


「やっと気づいたか。」

「みなさ「ハイそこぉ!!」」
ドンッ!

僕の背後になっていた後衛の様子を盗み見ると、皆がいつの間にか闇の霧の中で倒れ、水の箱に

閉じ込められ助けを求めているのが見え、その一瞬の動揺の隙に、ジオンさんの拳が僕の鳩尾に

めり込んだ。声も上げられず倒れる瞬間、同じく小太郎君も倒れるのが見え、驚愕する暇も無く

地面に倒れる。


「―――そこまで。勝者、大魔導士組。」

「えぇええーー!うっそぉ!?私まだ十発しか魔法使ってないんだけどぉ!?」

「わ、私は、十二発……。」

「アホ、お前らにそんだけ撃たせりゃ十分だ。おら、何時まで転がってんだ。」

「は、はい……。」


促され、色々な事が訳が分からないまま立ち上がり、整列した大魔導士の三人を眺めるしかない。

・・・負けた、のは理解してる。けれど、疑問が頭の中を回りすぎて訳が分からない。


「よし!お前ら合格!!」

『『『『えぇっ!?』』』』

「い、今ので合格なの!?そんな要素ミジンコ一匹分も無かったと思うんだけど!?」

「そ、そうですよ!自分で言うのもアレですけれど、手も足も出なかったですよ!?」


晴れやかな顔で"合格"と言われ、流石に納得できない僕達は三人に詰め寄るけれど、当の三人は

それが分からないと首を傾げる。


「あ?何言ってんだお前ら。一発で帝国の守護獣を動けなくするジルの失神魔法とエイルの

捕縛魔法を十発以上凌いだんだぞ。A級どころかS級とだって正面切って戦れる
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