第107話 役者が出そろって行くようです
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み見ると不思議と落ち着いている。
「我らヘラス帝国全軍、準備は出来ておる。本国に待機させている本隊は今から動かせば、明日の
明朝には到着出来るだろう。」
「アリアドネー戦乙女騎士団も準備出来ているわ。戦力的には大した事無いけれどね。」
「ウチの軍も準備出来てるぜ!元老院排除してくれたから終わったっつートコあっから複雑な
気分なんだけどな。」
・・・落ち着いている筈だ。とっくに話しを受けて動いていたんだから。
そうか、その為にアルビレオさん達が奔走していてくれたのか。逆に言えばこうなる事が分かって
いたって事になるんだけど・・・いや、心強い限りだ。残りはある意味最大の問題・・・。
「あとは俺ら"紅き翼"に……いや、愁磨やナギに匹敵する戦力か。そこの"大魔導士"さん達は
ぶっちゃけどの程度出来るんだ?見た感じナギくらいは出来んだろ?」
「フン!結局どれ程出来たとて愁磨達に匹敵しなければ意味無いじゃろうが。」
「……そこは俺らに秘策アリって感じで任せて欲しい。」
「嘗ての御三方でもあるまいし……まぁいい。ネギ・スプリングフィールド君だったかな。」
「は、はい!?」
話しを聞いているだけで済むんじゃないかと思っていた所でヘラス陛下に急に名前を呼ばれ、
上ずった返事をしてしまう。
「君の……いや、君達の噂は聞いている。しかし我は自分の目で見たものしか信じぬ。」
「は、はぁ……?」
要領を得ない物言いに僕も皆も首を傾げる。それを見た陛下は顎に手をやり思案し、テオドラさんは
ニヤニヤ笑ってこっちを見ている。まさか――と最悪の予想をしたと同時、ヘラス陛下は椅子の
背に凭れ掛かり、テオドラさんより悪い顔で嗤い、僕の予想の上を行った。
「丁度良い。君達と"大魔導士"で戦い、我々にそれぞれの力を示してくれ。」
………
……
…
場所は移り、オスティア大闘技場。つい先日の決勝戦同様拡張された場内の観客席には数人が
いるだけだけど、ステージには"大魔導士"3人と僕達の中から戦闘要員、より正確に言えば戦術
要員として選ばれた、辞退した千雨さんと会議時からいない夕映さんを除いた11人が対峙していた。
そして、観客席に座るヘラス皇帝が立ち上がる。
「ではルールを伝える。勝敗は拳闘大会同様、どちらかが敗北を認めるか、メンバー全員が
戦闘不能になった場合のみ決するものとする。」
「なっ……攻撃は一切制限無しと言う事ですか!?」
「当然であろう。しかし今は力を見定める為の勝負。故に直接攻撃をしない、後方支援に徹すると
定めた者に関しては、ステージ内に設けた障壁にて安全を保
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