第107話 役者が出そろって行くようです
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代"大魔導士ジオン"が直系にして
第九十九代"大魔導士ジオン"だ。一応は数人だけ現存する古龍人種の一人だ。」
「こ……!?ほ、本当に存在しておったのか……。」
初めに自己紹介したのは、真ん中に座る赤褐色の肌を持つ筋骨隆々の男性。放っているオーラは
どことなくラカンさんに似ているけれど、内包する魔力の底が見えない。そしてまたしても初めて
聞く古龍人種なる亜人種。ヘラス陛下が驚いていると言う事は、恐らく伝説級に近い人種なんだろう。
「はいはーい、第三十代"大魔導士ジルダリア"でーす。ふるーい悪魔のハーフよ。よろしく。」
鍔の広い帽子を被った分かり易い魔法使いの格好をした、ゆらゆらと動く黒紫髪の少女。
鎧の類を付けている様子が無く、装備はローブと変な形のモノクルと言う軽装。普通の悪魔の
ハーフと違いが分からないけれど、龍宮さんよりは信長や松永に近い気配を感じる。
「え、えっと、同じく第三十代"大魔導士エーリアス"です。一応初代の直系で、水の精霊と人の
ハーフですけど、古龍人と悪魔の血も入ってます。」
「あぁ、そこは俺達も一緒だな。ただそれぞれの先祖の血が濃く出ているってだけで。」
最後にオドオド自己紹介したのは水色のウェーブした髪の少女。初めてみる精霊のハーフだけれど
人間と特に変わる所は無い。でも常に水の流れる音が幽かに聞こえて来るから、何か特殊能力が
あるんだろう。溢れ出る魔力もどこか流麗だ。
そしてこの三人が旧オスティアの最大戦力、世界最強の魔法使いである"大魔導士"・・・!
「さて、メンバーが全員揃った所で会議を始めましょうか。」
「よかろう、進行は任せる。」
クルト提督の号令を合図にそれぞれ椅子に座り(僕達は殆ど立ってだけれど)、会議が始まる。
「この場に居る皆さん…いえ、魔法世界の全員が見たでしょうが、嘗てこの世界を終わらせるべく
動いた『完全なる世界』が復活。しかもその仲間に『白帝』……この場合英雄として扱うべきでは
ありませんね、『皆殺しアーカード』愁磨・P・S・織原が加わりました。
そして宣言通りであれば、明日の正午より敵の侵攻が開始されます。それまでに我々は軍を編成
しなければなりません。最低ラインとしては大戦時の最終戦以上ですかね。」
「「「ぶっ!?」」」
まずは事実確認から始まった会議だったけれど、次の瞬間に僕・千雨さん・朝倉さんが吹き出した。
いや、皆分かってはいた。でもこうもあっけらかんと言われると吹き出さずにはいられない。
軍の編成、それも多国籍軍を一日で集めて、翌日には戦いを始めようなんて頭がおかしい・・・と
各国のトップを盗
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