第三十八話 野村中佐!とどろけ一番!!その十八
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「天誅!」
「岩崎さんグッジョブ!」
全世界の人が喝采を送った。ちなみに土佐稲荷は移設前の大阪市立大学の場所にあり岩崎さんも参っていたというのがその縁だ。
「よく来てくれました!」
「極楽から戻って来てくれたんですね」
「そうじゃ」
岩崎さんは土佐弁で観衆達に答えた。
「ほんまこいつ等の外道ぶりが許せんきにのう」
「それで、ですね」
「戻られたんですね」
「この連中がまた馬鹿言うたら他の英霊も戻って来るわ」
極楽浄土からわざわざだ。
「それでこうしてぶん殴ったるわ」
「うるせえ、何の脈絡もなく蘇って来るな!」
「ふざけんなよ幽霊!」
大地に戻って来た二人は偉人にも中指を立てマスクに血管を浮き上がらせて抗議する。
「そのまま極楽にいてろ!」
「ヒーローの活躍の邪魔するな!」
「そもそも手前お〜い龍馬じゃ引き立て役だっただろ!」
「引き立て役風情が主役を殴るな!」
「そもそも伏線なく出て来るな!」
「ストーリー破綻するだろ!」
そして二人が言うことはというと。
「俺達だけ目立てばいいんだよ!」
「主役だけがな!」
「だからあんたさっさとあの世に戻れ!」
「それで寝てろ!
「偉人なんかこの作品にはいらねえ!」
「俺達が目立てないからな!
「もう一撃天誅!」
岩崎さんはまた二人にアッパーカットを浴びせた、だが二人はその岩崎さんの後ろに来て堂々と言い切った。
「今回はやられたら次回はこうはいかないからな!」
「物理法則を無視して鞍馬天狗みたいに戻ってやったぜ!」
「また来るからな市立大学!」
「食堂の飯喰いまくってやるぜ!」
「御前等は料金十倍や!」
その食堂のおばちゃんから怒りの言葉もきたが二人は無視して意気揚々と帰って行った、その時岩崎さんに中指を突き立ててお尻ペンペンをしてあっかんべーをするのも忘れなかった。日帝衆との戦いは英霊が戻って来ても続く。戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!
第三十八話 完
2015・8・8
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