第三十八話 野村中佐!とどろけ一番!!その十六
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「じゃあこの勝負もか」
「危ういな」
「俺達がこのままいってもな」
「負けるかも知れない」
「いや、負ける可能性が高い」
「少なくとも互角か」
二人のスーパーコンピューターを使ってもだ。
「あと野村中佐だな」
「日帝衆随一の勉強家」
「ハーバード大学主席以上の学力」
「そこまで頭いいんならな」
「危ういぜ、俺達」
「そうだな」
二人もこのことはわかった、それでだった。
二人はだ、テレパシーで話した。
「よし、それじゃあな」
「いつも通り手を打つか」
「いうもの手を使うか」
「智略をな」
それを使うと話してだ、そのうえで。
二人はだ、まずは自分達の解答を終えてだった。いきなり。
答案を自分達の服のポケットに収めてだった、高らかに叫んだ。
「終わった!」
「やっと終わったぜ!」
「やっぱりテストが終わったら嬉しいぜ!」
「小躍りしたくなるぜ!」
そこまで嬉しいというのだ。
そしてだ、嬉しいあまりに。
「ガッツポーズしたくなったな」
「そうだな」
こうお互いに話すのだった。
「それじゃあやるか」
「終わったお祝いに」
「まずはガッツポーズ!」
「やってやるぜ!」
こうそれぞれ言ってだ、全身に力を込めて。
「ファイアアアアアアブリザアアアアアアアド!」
「アイスビーム!」
クラスを一瞬で熱してだ、冷やし。
「必殺!烈風!!」
「正拳突きイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
壁に向けて拳を放った、だが。
壁に向けて放った炎と氷がだ、瞬と野村の答案用紙を襲ってだった。
燃やし凍らせてだった、散り散りにした。そうして。
後に残ったのは何もなかった、二人はその状況を見て言った。
「あれっ、答案が消えたぞ」
「相手の答案がな」
「しかももう制限時間だ」
「これは新しい答案用紙貰っても書く暇ないな」
この辺り完全に棒読みである。
「これは仕方ないな」
「時間がないんならどうしようもないな」
「ってことはな」
「俺達の勝利だな」
実に白々しく言う。
「まあそういうことでな」
「俺達は今回も勝った」
「そういうことでいいな」
「今回も正義は勝ったぜ」
こう二人の間で話してだ、そのうえで。
先生にだ、二人の答案を提出して言った。
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