第三十八話 野村中佐!とどろけ一番!!その十五
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「じゃあやるか」
「しかし保健体育がないなんてな」
テストの中にだ。
「それが残念だぜ」
「俺達が一番得意な科目だってのにな」
「そこまではないか」
「普通の教科しかないんだな」
「当然だ」
先生は二人にむっとした声で返した。
「入試にない科目だからな」
「だからか、仕方ないな」
「じゃあ普通の教科をクリアーしていくか」
「俺達のスーツに内蔵されているスーパーコンピューターを使ってな」
「この一番のな!」
一番じゃないと駄目なんですか?とは言わない二人だった。しかしこの台詞を出した女性議員は何を考えてこんなことを言ったのか。
「勉強も得意だぜ!」
「俺達元々そっちも不得意じゃなかったしな」
「頭脳明晰って程じゃなくても」
「そこそこだぜ」
志望大学の推薦を取れる位にはあるのだ。
「じゃあやるか」
「一枚一枚確実に解いていくぜ」
「名前も書いて」
「マークシートはずれない様に注意して」
この二つは非常に重要である。
「時々これで本当に入試落ちる人いるからな」
「名前書いてない人な」
「あとマークシートや解答ずれてる人な」
「合格点でもそうなれば落ちるからな」
「だから皆注意してくれよ」
「こんなことで落ちたら馬鹿馬鹿しいぜ」
それこそこれまでの努力が水の泡だ。
「俺達も注意するからな」
「皆も注意しろよ」
「落ち着いてまずは名前を書け」
「解答を書く時も焦るな」
この二つを忘れてはならない。
「満点でもアウトになるからな」
「本当にそうしたところは守ってくれよ」
「じゃあやるか」
「今からな」
こうしてだった、二人は解答を進めていった、勿論それぞれの答案に名前を書いてマークシートも確認してだ。
書いていった、そしてだった。
二人は順調に解答していったがだ、ここで。
テレパシーでだ、こう話した。テレパシーでも解答の話はしていないのでカンニングにはならないのである。
「瞬ちゃんと野村中佐な」
「ああ、二人な」
「俺達以上に出来てるな」
「そうだな」
こうそれぞれの頭の中で話すのだった。
「瞬ちゃん成績いいからな」
「学年でトップクラスだからな」
「志望大学はうちの大学の医学部か」
「法学部だったか?」42
こうした話も出ていた。
「とにかくあの大学でもトップだな」
「どっちの学部もな」
「どっちに行くにしてもトップだからな」
「それも日本レベルでな」
八条大学のレベルは偏差値にして五十五か五十九位だがこの二つの学部だけは七十位あるのだ。他の学部とかなり違う。
「そこに行くってなるとな」
「やっぱり相当だよな」
「頭いいな」
「勉強出来るな」
二人はテレパシーで話していく、スーツの能力の一つだが作者が今考え
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