M?RΩ編
穿つ槍 前編
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す事が出来ると言う凄まじい力を持った希少なARMがなせる業である。
「わぁおすっごいARMやの」
「まあな、さあ片付けるぞナナシ」
「おう」
迫り来るフェイクガーディアンの数々。討伐隊の人間の生命力を力に変えて動くフェイク。ジムノートの発する魔力の強さを感じてかガーディアンに注ぎ込まれていく生命力の力は増していく。そして当然の既決として人間の命は磨り減っていく。
「やったれジムノート!」
「砕け、竜砕!!」
ジムノートの強力な雷撃がガーディアンを硬直させると同時にその身体を焼いて行く。その雷撃の中を駆け抜けるように魔力によって象られた竜が通過しガーディアンを粉砕し討伐隊の人間全ての意識を吹き飛ばし気絶させる。
「相変わらず強いのぉジーク」
「お前こそ、腕が鈍って無さそうで安心した」
―――ちっ使えない連中だ。
突如聞こえてきた聞いたことの無い声に構えなおす二人、閉ざされた道を遮る二人の前に現れたのは凶悪な表情をした少年とまるで人形のように無表情な少女であった。
「にしてもとんでもないのが居たもんだ。前大戦の大英雄のジークにナナシ、面倒なのが居るぜ」
「なんや、面倒なだけでまるで倒せるって言いたげやな」
「その気に成ればお前なんて難なく倒せるんだよ俺は」
「ほう……なら試してみるか……?」
さり気無く剣を引き攻撃の準備をするジーク、それに反応し巨大なトカゲのようなガーディアンと翼を生やし身体を燃やしながら空を飛んでいるガーディアンが出現する。だがジークは素早く反転し壁へと強烈な一撃を叩き込んだ。
「但し、戦うのは俺じゃねぇ。こいつらだ」
「ジークさ〜ん、ななしさ〜ん遅くなりましたぁ!!いっけぇニードル・ワーク!!!」
再び砕け散った壁の向こうから迫ってくる声と何かの足音。かなり大きく重い音を響かせながら戻ってきたカイだがその正体は直ぐに明らかになった。
―――それは馬の四肢を持った騎士のようなガーディアンであった。
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