No 10
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レインは大鋏を取り出すとおもむろに悪魔の体に近づけた。
そして、体を切断した。
苦しみのた打ち回る悪魔を次々に斬り裁いていく。
それは戦闘と呼べる代物ではなかった。
一方的な
駆逐。
殲滅。
もはやその言葉以外で解説できないほどの状態。
レインの表情はいつになく残虐だった。
そしてついに
「グギャアアアアアアアアアッッッ!!!」
HPが完全に削り取られ悪魔の体が四散した。
しかしレインは止まらずに俺に襲い掛かった。
「ラアアアアアアア!!!」
「くそっ」
俺はあらかじめ用意しておいた二本の剣を持ち何とかレインの攻撃を防ぐ。
次々と繰り出される攻撃をソードスキルであしらい、じっとそのときを待つ。
まだ・・・まだだ・・・
そしてチャンスが訪れる。疲労によりレインの足がふらついたのを見て俺は足を払った。
バタンッと勢いよく倒れたレインに片足を振り下ろし的確に右手を踏みつけた。
そして逆の足で左手を踏みつけるとようやくレインは動きを止めた。
〜レインサイド〜
気付くと俺はボス部屋に寝転がっていた。
ボーっと天井を見上げているとキリトが顔を見せた。
「ようやく起きたかこのやろう」
「悪い悪い、生き残るにはあれしかなかったからね」
「まあ、俺もそれに救われたんだから文句はいえねーけどな」
と二人で話していると耐え切れなくなったらしくクラインが
「おい!さっきのスキルは何だよ!?」
と叫んだ。
「ああ、さっきのスキルは『四重奏』。俺のユニークスキルだ」
「俺のは『二刀流』。同じくユニークスキルだ」
「ユ、ユニークスキル!?」
「俺のは正確に言うとユニークスキルをすべて使えるチートスキルってところかな?」
「それって・・・」
ここでキリトが話し始めた。
「最初に使ったのから順番に『二刀流』、『神速』、『暗黒剣』、『神聖剣』、『抜刀術』・・・
そして『大鋏』だ」
「そんなに・・・」
驚きの声にキリトは首を振ると話しを続けた。
「レインは最大十個までユニークスキルを使うことができる。その代償として・・・」
「肉体のコントロール権限が一時的に奪われてしまう」
さっきのように凶暴で狂ってる獣になる。
そういうと場が一気に緊張する。あわてて
「でも、HPが残り1割になると権限が戻ってくる」
「後はいつもののほほんレインになるってことだ」
その言葉で張り詰めていた空気が柔らかくなった。
「なあんだ・・・キリト君、レイン君助けてくれてありがとう」
「そういうことなら先に教えてくれればいいじゃんかよう、お陰で寿命が縮んだぞ」
「悪いね、でもばれると色々と面倒くさいんだよ」
「まあそうだよな。とにかく次の層に行こうぜ」
「キリト!どっちが先に転移門につくか勝負しようぜ!」
「よっしゃ
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