Fate/stay night
1180話
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か。
今までは多分こっちに見えないようにしてそれを使って王の財宝を展開していたんだろうが、そんな余裕はなくなった訳か。
「加速」
精神コマンドの加速を使い、同時に空間倉庫からゲイ・ボルクを取り出す。
地面を蹴って、王の財宝を使おうとしていた金ぴかの前へと移動し、ゲイ・ボルクを一閃。
先程の乖離剣エアを握って斬り飛ばされた右腕同様に、鍵剣を握ったまま左手の肩から先端が回転しながら空中へと飛ばされた。
「がぁっ!」
苦痛の悲鳴を上げる金ぴかの顔面に、ゲイ・ボルクの石突きを叩きつけて吹き飛ばす。
吹き飛んでいく金ぴかを眺めながら、地上へと落ちてきたその左腕を受け止める。
鍵剣と左腕の両方を空間倉庫の中へと収納し……これにより、俺がこの金ぴかと戦う上での目標は全てクリアされた。
「貴様ぁぁぁぁっ!」
地面に踞りながら叫ぶ金ぴか。
両腕がない為、立ち上がる事も出来ないんだろう。
宝具の全てを俺に奪われた以上、既に金ぴかはろくな戦闘力はない。
ステータス的にはそれなりに高いのだが、戦いそのものを行ってこなかったツケが来た形か。
「俺の欲しい物は全て手に入れた。後はもうお前に用はない。……ただ、そうだな。お前をこのまま殺すのはそう難しくないが、殺してしまえば小聖杯に魂が収納してしまう。それはやめておいた方がいいだろうし……そうなると、お前に残された道は1つだけだ」
こちらを睨み付けてくる金ぴかを眺めつつ口を開く。
「スライム」
その声と共に俺の横の空間に穴が開き、スライムの触手が伸びてくる。
「何をするつもりだ……貴様ぁっ!」
「言っただろう? お前の魂を小聖杯に収めたくはないってな。……故に、お前にはここで死んで座に戻るのではなく、このままスライムの餌として存在そのものを魂諸共全て吸収させて貰う。そうだな、こう言えばお前にも分かりやすいか? 喜べ、雑種。お前の最後はスライムの餌にしか過ぎん、とな」
「貴様ぁっ!」
「愛、直撃」
叫ぶ金ぴかに構わず精神コマンドの愛と直撃を使ってからスライムを動かし……その触手は金ぴかに向かって伸びていく。
そのまま広がり……次の瞬間金ぴかはスライムに包まれ、怒声や罵声を発しつつ吸収されるのだった。
……案の定スキル覧が一杯なせいか、何も新しいスキルを入手する事は出来なかったが。
あ、でも久しぶりにレベルが上がってるな。
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