2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
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。
そしてフェンドを見る。
「君さあ。どれくらい戦える?」
「戦術と戦況を教えていただければ」
こいつは戦闘に出さないほうがいい。次の隊長はカイさんに任せるか。
僕は全人員を集め、集会を行う。
拡張器を手に取り、
『先ほど、上層部から指示があった。第三部隊カラーズと、第八部隊フレームを合同させ、新第三部隊を編成せよと言われた』
群衆は静まり返る。
『で、これから新しいメンバーがこちらに向かってきているらしいが、上層部は君らを鍛えあげるよう言ってきた。まぁ、体力トレーニングを重点的に行い、あわよくば近距離銃撃戦の訓練も行いたい』
最後まで静かだった。
2週間が経った。3人の男性が、1千発以上のNATO弾と、30発を詰め込めるマガジン50ダース以上と一緒にやってきた。
今日は、コードグリーン、コードパープルが、その3人の男性に依るコーチを受け、それ以外は、弾倉を詰める作業を行っている。マガジン詰めの作業は、僕、アーシャ、リーナ、カイさん、サジ、ミレーナの6人で行っている。海彦さんは持久力が無いため、トレーニングに無理矢理参加させた。
新しく配属された3人の男性は元傭兵で、かなり教えるのが上手だった。やはり初めは基礎体力トレーニングを教えている。
「あの…カリヒさん」
弾倉の中に弾丸を入れながらリーナは問う。
「第零部隊ってなんですか?」
「あ。アーシャとリーナに言うべきだったな。ひとことで言うと暗殺部隊だ。これは最終手段として最後まで取り扱われなかったけど、もう第一部隊が潰れたんだ。だから今回は政治権の略奪よりも、政治家の暗殺を優先したんだろう」
僕は30発入れた弾倉を木箱に投げ入れ、空の弾倉を取り、再び入れ始める。
「どうして私達何でしょう?」
アーシャは弾倉を丁寧に木箱に入れ、空の弾倉を入れる。
「サイボーグを足止めしただろ?あの連携をフェンドさんは大げさに伝えたんだろ。本来なら君らにも、この訓練に出て欲しかったんだけどな」
10発入れた辺りで、ケースを開ける。
「暗殺部隊と言っても、そこまで面倒なことはしないさ。大統領を殺してそれで終わりだ」
僕は軽く言ったつもりだったが、彼女たちの手が止まった。するとサジは慰めか、または僻みかわからないが、言葉を発した。
「君ら2人はなにもしないだろ?カリヒは1人で十分なほどに強い。全部こいつに任せな」
サジは2つのマガジンを同時に持ち、効率よく入れている。
「サジは偶に空気よめないよな」
僕は彼に向かってつぶやいた。
「空気に文字が書いているわけでもないのに」
サジはムカつくほど落ち着いた対応をする。
「なあ。ところでカリヒ」
今度はカイさんが言葉を出す。カイさんは新兵時代、よ
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