暁 〜小説投稿サイト〜
殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 そしてフェンドを見る。
 「君さあ。どれくらい戦える?」
 「戦術と戦況を教えていただければ」
 こいつは戦闘に出さないほうがいい。次の隊長はカイさんに任せるか。
 
 僕は全人員を集め、集会を行う。
 拡張器を手に取り、
 『先ほど、上層部から指示があった。第三部隊カラーズと、第八部隊フレームを合同させ、新第三部隊を編成せよと言われた』
 群衆は静まり返る。
 『で、これから新しいメンバーがこちらに向かってきているらしいが、上層部は君らを鍛えあげるよう言ってきた。まぁ、体力トレーニングを重点的に行い、あわよくば近距離銃撃戦の訓練も行いたい』
 最後まで静かだった。
 

 2週間が経った。3人の男性が、1千発以上のNATO弾と、30発を詰め込めるマガジン50ダース以上と一緒にやってきた。
 今日は、コードグリーン、コードパープルが、その3人の男性に依るコーチを受け、それ以外は、弾倉を詰める作業を行っている。マガジン詰めの作業は、僕、アーシャ、リーナ、カイさん、サジ、ミレーナの6人で行っている。海彦さんは持久力が無いため、トレーニングに無理矢理参加させた。
 新しく配属された3人の男性は元傭兵で、かなり教えるのが上手だった。やはり初めは基礎体力トレーニングを教えている。
 「あの…カリヒさん」
 弾倉の中に弾丸を入れながらリーナは問う。
 「第零部隊ってなんですか?」
 「あ。アーシャとリーナに言うべきだったな。ひとことで言うと暗殺部隊だ。これは最終手段として最後まで取り扱われなかったけど、もう第一部隊が潰れたんだ。だから今回は政治権の略奪よりも、政治家の暗殺を優先したんだろう」
 僕は30発入れた弾倉を木箱に投げ入れ、空の弾倉を取り、再び入れ始める。
 「どうして私達何でしょう?」
 アーシャは弾倉を丁寧に木箱に入れ、空の弾倉を入れる。
 「サイボーグを足止めしただろ?あの連携をフェンドさんは大げさに伝えたんだろ。本来なら君らにも、この訓練に出て欲しかったんだけどな」
 10発入れた辺りで、ケースを開ける。
 「暗殺部隊と言っても、そこまで面倒なことはしないさ。大統領を殺してそれで終わりだ」
 僕は軽く言ったつもりだったが、彼女たちの手が止まった。するとサジは慰めか、または僻みかわからないが、言葉を発した。
 「君ら2人はなにもしないだろ?カリヒは1人で十分なほどに強い。全部こいつに任せな」
 サジは2つのマガジンを同時に持ち、効率よく入れている。
 「サジは偶に空気よめないよな」
 僕は彼に向かってつぶやいた。
 「空気に文字が書いているわけでもないのに」
 サジはムカつくほど落ち着いた対応をする。
 「なあ。ところでカリヒ」
 今度はカイさんが言葉を出す。カイさんは新兵時代、よ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ