2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
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て帰ってくるじゃん!この前RPGの銃身変えた原因カリヒなんだからね!」
「ご、ごめん。まぁいいや。ロケランね」
僕はミネベアを腰のホルダーに挿し、ロケットランチャーを肩に担いだ。そして!
「じゃあ、スピードを上げてくれ!海彦さん」
「わかりました。では後はよろしくお願いします。カリヒさん」
僕はスピードが上がったトラックから飛び降りる。
「カリヒさん!?」
「どうして降りるんですか?」
リーナとアーシャの言葉に、僕はにっこり笑って返答し、振りほどくように前を見て、転がり落ちていった。
一瞬でトラックの姿が消え、残ったのは燃えたサイボーグの残骸と、蛻の殻と化した戦車と、空を舞うヘリコプター。
「さあ!始めようか!」
敵のヘリは僕に向かってチェインガンを掃射する。僕は戦車の後ろに隠れ、攻撃をやり過ごした。ヘリが回りこみ、僕を見つめた。
僕はヘリに向かってロケットランチャーを撃った。狙いは胴体。アーシャのおかげで射撃の腕は格段に上がったと豪語しているが、実際はそんなこともなく、尾翼に掠め、後部ローターを壊しただけだった。
そのヘリは右に回転しが、速度を上げる前に樹木に直撃し、動きを止めた。その中から3人出てきて、パラシュートで着地した。僕はロケットランチャーの残骸を投げ捨て、ミネベアを抜く。
パラシュートに向かって打つものの、距離が届かなかった。
「ファック!」
敵兵の声が聞こえ、こちらに中指を立ている。恐らく挑発のつもりだろう。僕は歩いてゆっくり敵の着地地点に向かう。
敵3人は僕に向かって小銃を構える。僕はまず、3発撃った。その弾は密集している敵の1人の足にあたり、2人にしがみつくように倒れる。
僕はそれを狙い、銃を乱射し、接近する。足をやられた敵の頭部に6発の銃弾が食い込み、残りは1人の敵の腹部、そしてもう1人の右腕に当たった。
その瞬間…
僕の理性は掻き消えた。
ミネベアが右手から外れ、気がついたら敵の至近距離に身を投げていた。
左腰に装備しているジャックナイフ。これで腹部を損傷した敵の喉に突き刺し、開いている左手で傷口を広げた。
残った1人は怯えながら1歩、2歩と尻餅をついて後退する。ズボンの股当たりに湿りが見える。僕はミドルキックで敵の前に出ている左足を蹴る。いい音が鳴り、ポッキリ折れたようだ。
僕はそいつにまたがり、へそ部分にナイフを突き立て上下し、喉まで持ち上げた。敵は吐血して気絶…いや、絶命した。
僕は高笑いが止まらなかった。その笑いは夜の林にいる生き物すべてに恐怖を与え、当たりがざわめきだす。
高笑いをしていると、足音が聞こえる。僕は立ち上がり、ナイフを構えた。突進し、急接近すると、リーナだった事に気づき、僕はナイフを投げ、彼女
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