2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
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投げ伏せ地面に叩きつけた。
「グレネード貸してください!」
僕は栓の抜けてないグレネードを投げ、リーナに渡す。リーナは栓を外し、サイボーグの口の中に入れる。
そしてリーナは体を投げ出し、前回り受け身で離れる。アーシャは引き金を引き、手榴弾に当て爆発させた。生身の顎がはじけ飛ぶ。
僕たちは軽戦車、トラック、オートバイを持ち運び、射撃場に行く。
「第三部隊の皆さん!無事ですか?」
「あ?えっと?」
射撃場には見知らぬ大型トラックと、背の高い成人男性が堅苦しく立っていた。その大型トラックのトランクにはテントのようで、僕らの小隊を半分ほどが生活できそうな空間になっていた。
「自分たちは第八部隊諜報部フレーム。はじめまして、隊長のフェンド・スミルノフです」
「八部隊かぁ。応援感謝する」
彼はテントの入り口を広げ、言う
「乗ってください」
フェンドさんのお言葉に甘え、コードグリーン、パープルのメンバーを乗せる。
アフリカの砂漠の隣に存在する林には獣道ができていて、丁度戦車が通れるくらいの大きさだ。ここなら見つかることも少ないだろう。
そしてそのトラックに僕達はついていく。
走行中、僕は半分眠たかった。寝ようとしたが、アーシャは僕を揺するように起こす。
「起きてください!後ろからあのサイボーグが来ています!」
「嘘だろ?」
軽戦車の最大速度と同じ時速35キロについてきている。
「コードブルー!」
僕は無線を取り出し、軽戦車部隊に連絡する。
『はい!ブルー1です!』
リーナは飛び起きたような声を上げ、答えた。
「ブルー3に繋いで!砲塔を後ろに向けて!サイボーグが追尾してきている!」
『ブルー3、了解』
サジの向けた砲塔から出た高価な榴弾は敵サイボーグの胴体を貫き炎上させる。この前カイさんが競り落としたもの。金が無い第三部隊からしてみたら相当の痛手だ。サイボーグごときに…
榴弾はかすってもダメージを与えられるものだ。それを見越してカイさんは榴弾を選んだのだが、サジは弾が当たりづらい行進間射撃でも胴体を貫く事ができた。
「軽戦車を降りろ!」
『なんで?』
「ヘリが迫ってきている!」
僕らのトラックは速度を落とし、走行しながらも、戦車に乗っている3人を引き上げる。
見つかることがないと思っていたが、敵のヘリはサイボーグに索敵させていた様で、奴の左目カメラは僕らを写してヘリに伝えていたのだろう。
「ミレーナ。RPGかして」
僕は彼女に要求するが、
「嫌だ!」
拒まれてしまったようだ。
「ロケランだったらいいよ」
「はぁ?」
「え?ソッチのほうが高くないか?」
サジは冷静に言葉を発した。
「だってカリヒが使った武器って壊れ
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