2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
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コードレッドは1階武器庫に、臨時コードブルーは通信室、臨時イエローは入り口で待機、敵がもし出てきたら、連絡を取って応戦してくれ」
「作戦前に、2人だけで話がしたい。カリヒ」
サジが僕に耳打ちをする。
「なんだ?」
僕は彼の言葉に返答する。
「どうしてカリヒはあの2人を自分の部隊に入れた?アーシャは兎も角、リーナは足手まといだろ。お前に大きな負担がかかるぞ?」
「バーカ。戦士は生き残ってなんぼだ。僕が彼女らのそばにいれば死ぬことはないさ」
「敵はサイボーグだといったな?いくらお前が人類最強だとしても敵は機械だ。甘く見るなよ」
「ああ。わかってるさ。でもねぇ。足手まといってなんだよ」
僕はサジの鼻と上唇の間にデコピンを食らわす。
「いて!」
「作戦開始だ」
僕は合図を出し、建物に皆で向かう。
予定道理、配置に付いた制圧部隊。無線で軽くやり取りをしながら確認する。この無線は特殊な周波数で送っている為、自分たち以外の人たちがジャック出来ることはまずありえない。
「さて、武器を回収しようか」
僕たちは主に、爆発物を選別して所持する。
「C4と手榴弾はまぁ基本だろ。弾薬と持って行きたい武器があれば台車に乗せよう」
「はい」
「わかりました」
僕達が懐中電灯で確認しながら武器を入れていると次第に銃声が大きくなった。さっき落ちてきたものは敵のサイボーグで、上から順番に施設を破壊している。こいつらの目的は殺戮ではなく、破壊だったのか。
「2人は此処に隠れて」
僕は入り口のドアの開く方向にしゃがみ、照準を向ける。
銃声がやんだと思ったら、足音が迫ってきた。
そして恐怖、圧迫感とともに扉が開かれる。僕はその陰に銃を乱射する。30発で弾が切れるので、すぐに弾倉を入れ替えると、男は五体満足でこちらを睨んでいた。
「っふ!嘘だろ?」
男は右手をおおぶりに殴りかかってきた。僕は屈んで回避し、外へ飛び出る。もし敵が1人だったら僕だけに攻撃が集中するはずだ。それを狙えばうまく皆を逃がせそうだ。
敵はマシンガンらしきものを乱射する。僕は階段の踊り場がある曲がり角に隠れて攻撃をやり過ごす。
「こちらレッド1!武器庫前の階段にて敵と交戦中。見た感じ1人だから、武器を持って全員退避」
敵は歩いて近づいていくる。敵が見えたら銃を撃ち、退避する。僕は踊り場にグレネードを投げる。
「駄目だ!効かないや」
傷一つつかないその金属の肉体は冷たく月光を乱反射している。
「サイボーグねぇ。これはもうすでに機械だろ!」
敵の姿をしっかり目視できた。奴の両腕はガトリングガン、右目にはカメラ。それ以外はすべて金属でできていいた。大きさは2メートルほど。
「これを作るのにどれくらいお金をかけ
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