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殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
2話 情が消えた狂暴(バーサーク)
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員揃わなかった。ヘリコプターから何かが拠点の屋上に落ちたのが見えた。
 「取り敢えず、レッド、ブルー、イエローが揃っているのはわかった。今は何人だ?」
 僕は人数を確認する。すると半分の11人しか居ないではないか。
 「グリーンは3人、パープルは2人か?」
 双眼鏡で確認すると、12人が武器を抱えながら走ってこちらへ向かっているのが見えた。その中にはフランカも含まれている。
 「あれは?」
 建物の中から銃声と光が見えた。
 「はぁ。突然なんだ?」
 他のメンバーが呼吸を荒げているようだ。
 「敵が攻めてきた。逃げながら応戦するよ。今ある武器を確認して」
 建物を見る限り、もうトラックも軽戦車も壊されているだろう。
 確認が3分で終わり、コードパープル、整備班は嘆くように言葉を続ける。
 「この短時間で持ってこれたのは19個のM16だ」
 取り敢えず、建物を制圧し返すことだけを考える。
 「ヘリは消えていった」
 サジは音響センサーをかくにしている。
 「皆。ありがとう。2キロも在るここまで武器をそれぞれ持ってきてくれて。さて、今回の任務だ。上からの情報によると、敵はサイボーグで、第一部隊、第四部隊が潰されたらしい、詳しい数がわからない今、僕達に出来るのはとにかく生き残ることだ。しかし、出来るのであれば武器をもう少し持って行きたい。それに、私情ではあるが、あの中にビールを置いてきた!明日から何を飲めばいい?」
 緊張を和らげるように言ってみた。すると飲酒税が盛り上がる。
 「しゃー!取り替えずぞカリヒ!」
 ミレーナに続き、気合、モチベーションを高める男ども。
 「まぁ、聞いてくれ。逃げるためにはまず足となる物が必要だ。戦車とトラック。これらも無事だったら回収したい。そしてあわよくば、アフリカに居るSRAの協力者と連絡を取り、又新しい拠点を作りたい。そうだなぁ。部隊編成だ!一からやり直すぞ」
 僕は19個のM16を改めて見る。
 「じゃあ、こうしよう。制圧部隊と逃亡部隊に別れよう」
 突然ざわめきだした。
 「逃亡部隊は主にコードグリーンとパープル。君たちは命綱だ」
 グリーンは医療班。
 「制圧部隊はまず、僕、アーシャ、リーナの臨時コードレッド。そしてサジ、ミレーナ、カイさんの臨時コードブルー。誰かパープルとグリーンの中から2人制圧部隊に出てくれる人はいるか?」
 「じゃあ、アタシ!」
 フランカは手を上げてくれた。そして続くようにパープルの榛原太一が手を上げてくれた。
 「ありがとう。その勇姿に感謝する」
 
 僕らは1人1丁、銃を握る。すると10個余るはずだ。余った小銃の内、9個をマガジンを外して、僕ら制圧部隊に1つず渡し、残りの1丁は逃亡部隊に渡す。
 「制圧を確認するぞ。まず、僕ら臨時
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