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英雄は誰がために立つ
Life24 転生天使!転生麻婆!?後編 〜因縁対面!?切嗣と綺礼〜
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揃って逆走して行ってしまった。
 こんなカオスがその後、10分以上続いて行った。
 その10分以上の間、イリナが堕天しなかったのは奇跡と言えるだろう。


 −Interlude−


 ほぼ同時刻。
 此処は欧米のある州の中心地にある、幾つもの超高層ビルの一つの最上階に極めて近いワンフロア。
 そこは豪華絢爛と言う言葉が相応しい位の絵画などの美術品がこれでもかと並べてある廊下や、どんなVIPが来ても即座にもてなせるレベルの客室も幾らでもある大貴族の屋内を沸騰させていた。
 そのフロアの中心地にある大広間に、とある2人がいた。
 1人は大貴族や大富豪が着る様な衣服を身に纏うこのビル――――いや、この街のボスと言っても過言では無い人の姿を被った化け物、Kraことケイオス・ルイル・アスター(偽名)だ。
 もう1人は10人全員聞けば全員美人と答える程の絶世の美少女だ。少なくとも容姿とスタイルは。
 これまた豪華なドレスを着ているが、絶世の美少女と言う容姿を仏頂面で台無しにしていた。

 「矢張り行くのか?」
 「ええ。準備も整いましたし、そろそろ始めようと思います。私の悲願・・・・・・復讐を」
 「――――その割には、嬉しそうには見えんな」

 そこへ第3者である、銀髪長髪の男が音も無く現れた。
 その男は禍々しかった。
 その男に、老若男女関係なく一般人が出くわせば、殺気をぶつけられただけで消滅してしまうのではないか?と思えるほどの禍々しさだ。
 と言っても、この男がそこらの塵芥同然と見ている一般人に、殺気どころか何かの感慨をぶつけるかも怪しいが。
 音も無く現れたその男に、先に居た2人は驚きもせずに目線を向ける。

 「その様な事はありません。これは職業病です」
 「こんな子供をそんな職に付けるなど、貴様は残酷極まりないな」

 男はケイオスを責めているが、表情は明らかに楽しそうに笑っていた。
 しかしそんな皮肉に対して、ケイオスは無表情で返す。

 「強制などした覚えも無いが、まさか同情でもしているのか?」
 「フフ、それこそまさかだが、興味程度ならそそられるな」
 「私の様な有象無象風情に興味を持たれるとは、勿体無きことにございます。王」

 最上級悪魔にも立ち向かえる戦士でも、そんなところに居合わせれば脱出率0%と言える空間内で、まるで動揺せずに腰を低くする美少女は何所までも冷静に対応していた。
 まるで死ぬことに何の恐怖心も持っていないかのように。

 「そこまで自分を下卑する必要はあるまい」
 「分相応は弁えています。少なくも、御2人のどちらかと向かい合っても戦闘にすらならないでしょう。違いますか?」
 「フフ、貴様も娘を見習って、疾くと失せたら如何だ?」

 ケイ
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