暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life24 転生天使!転生麻婆!?後編 〜因縁対面!?切嗣と綺礼〜
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
が先だったね。では改めて、初めまして藤村士郎。私は教会より派遣されて来た、言峰綺―――」
 「シロ兄、おかえりなさーい!」
 「っと、イリナ!?」
 「・・・・・・・・・・・・」

 綺礼の挨拶中に悪気はないのだが、イリナが廊下の奥から玄関に居る士郎目掛けて彼の腕の中に飛び込んできたのだ。
 それを綺礼は、最早悟った顔で見ていた。

 「シロ兄、久しぶり!」
 「イリナか、来ることは聞いてたから驚きはしないが、また見ない間に美人度が上がったんじゃないのか?正直こうして抱かれているなんて、役得以外の何物でもないな」
 「えぇええ!!?」

 士郎の言葉を受けて瞬時に離れるイリナは、驚きながら自分を律しようと努め始める。

 (シ、シロ兄のせいで堕、堕天しちゃうぅうう!!)
 「ただいまー」
 「只今帰りました」
 「おー、2人ともお帰り」

 そんな時にゼノヴィアと椿姫が帰って来た。

 「士郎さん!」
 「士郎君も今お帰りで?」
 「見た通りだ。っと、相変わらずゼノヴィアは甘えたがりだな・・・・・・!!?」

 突如後ろから大きな殺気を感じて振り向くと、そこには先程まで自分と話していたとは思えない位の冷え切った表情をしているイリナが立っていた。
 その顔があまりに恐ろしく見えたのか、士郎は思わず後ずさる。

 「シロ兄、如何してゼノヴィアとくっついているの?如何して真羅さんがただいまって言ってたの?」
 「えっ、あっ、いや、それは・・・・・・」
 『・・・・・・・・・』

 あまりに冷え切ったイリナの声と寒気すら感じる程のプレッシャーに、士郎はしどろもどろになる。
 そんな2人と言うか、イリナの態度に瞬時に事情を察したゼノヴィアと椿姫は、敢えて互いに士郎の手を取って絡めるように握った。

 「士郎さんが説明する必要ないよ」

 と、胸を押さえつけながら、右腕を絡めているゼノヴィアが言う。

 「ええ、イリナさん。私たちは、士郎君と同じ屋根の下で暮らしているんですよ」

 同じく胸を押さえつけながら、左腕を絡めている椿姫も言う。

 「・・・・・・・・・」
 「シスター・イリナ、堕天しかかっているぞ?」

 あまりの光景に、額に血管が浮き出て斬れそうな位の貌に成るイリナ。
 そして、最初のインパクトだけで忘れ去られようとしている綺礼が、イリナに堕天への警告を口にするが、聞こえていない様だ。
 そして当の中心人物である士郎は、修羅場の様な空気を感じ取りながらも鈍感すぎるために困惑するしか出来なかった。

 『只今帰りまし、うわぁあああああああああ!!?』
 「む?」

 第2陣である祐斗とギャスパーが帰宅した直後、最初に見たのが綺礼だったからか、来た道を2人
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ