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英雄は誰がために立つ
Life24 転生天使!転生麻婆!?後編 〜因縁対面!?切嗣と綺礼〜
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 その現象に、イリナは観察する。

 (なるほど。報告書で読んだ通り、アイリさんは感情の昂ぶりによって無意識に魔力で強化させてしまうんですね。・・・・・・この事に士郎さんからの要望は、決して自分以外の3人にこの事実を伝えるべきではないと。そうですよね、言峰神父・・・・・・神父?如何かしたんですか?)

 イリナの心配通り綺礼はどうかしていた。

 (何だ、これは一体如何いう事だ?私は神の下僕にして、全ての人々よ幸せであれと常日頃から祈っているのに、何故今の私は切嗣氏の苦しむ顔を見て、気が昂ぶっているのだ!?まさか私は切嗣氏の苦悶の表情に悦を感じているとでも言うのか!)
 (言峰神父、如何かしたん――――って、まずいですよ!神父の天使の翼が黒に点滅しかかってますよ!?ホントに如何したんですか!?)

 イリナの心配する念話など届いていないのか、綺礼は自分を叱咤していた。

 (ま、まずい・・・。私が堕天しかかっているだと!?―――ええい!恥を知れ言峰綺礼!!お前はお前を指名して下さったガブリエル様の顔に泥を塗る気か!?そうであるなら貴様は主に仕える資格など無いッッ!!)
 (あっ、点滅が収まりかけてる!よかった〜。それにしても如何したんです?)

 綺礼は自分に檄を飛ばした上で自ら律する事で、何とか事なきを得た・・・・・・・・・はずだった。
 頭を垂れていた綺礼は顔を上げると、いつの間にか目の前でブチ切れたアイリによる制裁として、マウンドポジション体勢で切嗣が殴られ続けていた。

 「ア、アイリさん!?やめて下さい!切嗣さんが死んじゃいますよ!!」
 「離してイリナちゃん!コイツには今日ここで、引導を渡さなければならないの!!」
 「アイ、リ、げはっ!待っ!!ごふっ、どぶっ!!」

 如何やら先程の切嗣が思い出していた数多くの女性たちの事を、女の勘による問いかけでアイリにバレてしまったようだった。
 その光景を見た綺礼は、またも精神が高揚していき堕天しかかっていく。
 この後暫くそれが続いて、綺礼はギリギリ耐え抜いたらしい。


 −Interlude−


 「お帰りなさい、藤村士郎」
 「・・・・・・・・・・・・・・・(パクパクパクパク)」

 士郎は帰宅直後の玄関内にて、かつてない程の驚きに囚われていた。
 彼の帰りを出迎えたのは椿姫――――では無く、アイリ――――では無く、イリヤ――――では無く、ゼノヴィア――――では無く、今日藤村家にも訪ねる予定として知り得ていた言峰綺礼だった。
 しかもアイリが貸したのだろう、彼女愛用の花柄のエプロンを身に着けての登場だった。
 この様なシチュエーション、誰であろうと驚いても仕方なかった。

 「む、いや失礼した。私たちは初対面なのだから挨拶
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