第04話 海戦後の話し合い
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受けた場合、要らぬダメージを受ける事になるかもしれない。
しかし、このまま彼らを見過ごしたことにしてココから離れるとすれば、彼らは今もなお沈没しつつある5隻の帆船と一緒の運命をたどることになるだろう。
助けるか助けないかメリットとデメリットを比較して、判断を下す。
「長門、艦をあの沈みそうな敵船の近くまで接近させてくれ。彼らを助けよう」
「了解した。一先は、戻ってきている艦娘達を回収してから敵船に近づけよう」
長門は俺の判断に訳も聞かず疑問も挟まず、すぐ実行してくれた。
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艦を近づけると、相手の必死に叫ぶ声で降伏していることが理解できた。幸い、相手と言葉は問題なく通じたので、すぐに救出活動を開始することが出来た。沈みゆく船から人と物資回収を行う。
戦闘に引き続き、救出活動にも艦娘達4人が大活躍してくれた。
艦娘達は海上をスイスイと我が艦と敵船とで行き来し敵兵達を全員回収してから、次に敵船に積み込まれていた殆ど全ての貨物も回収することに成功した。そして、最後には敵帆船に使われていた木材なども出来る限り回収している途中で、敵船は全て沈没してしまった。
敵船5隻から人と荷物、そして資源を回収し終えた後、彼らの処遇をどうしようか長門と相談しなければと悩んでいる所に、救出した敵兵の責任者と名乗る者から会談の申し込みが有った。俺は直ぐに会談申し込みを承諾し、数時間前に戦闘を行った人との話し合いをすることになった。
俺が長門を連れて甲板へ出て行くと、敵の責任者として話し合いに出てきたのは青と白の縦縞の入ったスーツに背中に”正義”と大きく書かれた妙なコートを羽織った男だった。見た目が20代後半ぐらいだろう若い男で、非常に穏やかな表情をしていて相手を安心させるような感じがあるけれど、身長が見たところ2メートル位ある大男で俺よりも20cm位は背が高い。なので、男に近づいていくと自然と俺は男を見上げることになり、彼は俺に向かって目線を下ろすような感じになった。
「私達の仲間を助けてくださり、そして話し合いの場を設けて下さりありがとうございます」
男は俺に近づくなり腰を90度に折って深く感謝してきた。それから、スッと頭を上げると敬礼とともに自己紹介をしてきた。
「私は海軍本部少将のボクダンと申します。よろしくお願いします」
「大日本帝国海軍少将の平賀です」
俺は未だに自分に関することは思い出せていないために、急遽設定しておいた階級と名前を名乗った。階級はこの世界に来た最初、気づいた時に襟に付いていた階級章から。名前については、戦艦長門の関係
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