5話
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ういいつつも彼女は彼の近くに腰を下ろす。チラッと彼を見ると、いつもの様に険しい表情はしていない。彼のこんな顔を見るのは久しぶりだ。彼女はもう少しだけ、と黙って彼の近くに座っていた。
5分後、彼は目を覚ました。
「…寝てしまっていたのか」
「あ、起きた?もう皆お昼ご飯食べちゃってるよ?」
「…なのは?いつからそこに…って聞くまでも無いな。」
「うん。白夜くんもお昼ご飯食べに行こう?」
「…ああ。そうだな」
先に行くね!と言って立つ彼女の後を追いかける様に彼も行く。戻ると皆が集まっており、彼も昼ごはんを食べる。そして食べ終わったあと、彼は自分の食べた分の食器を洗い、また森の方に向かっていった。
森で鍛錬を再開した後、ノーヴェから連絡が入った。なんでも、スターズが訓練をするから見に来いだとか。正直気は乗らなかったが、見に行った。その後、自分の鍛錬に戻ると言って抜け、またイメージした敵と戦っていた。
日が暮れた頃、訓練も終了し、ヴィヴィオとアインハルトも合流し、屋敷へ戻る途中、彼女達はみた。
森の中その手に剣を持ち、おおよそ1人とは思えない動きで訓練している白夜の姿を。
その手には1本の剣。それを薙ぎ、はらい、突きなどの動きを全て使って動くその姿は見るものに感動を与えた。
「アイツ…スゲェな」
「はい…。言葉も出ないです」
「さすが、ママ達を1人で相手できる白夜さんです」
そして彼がその剣を消し、不意に彼女達の方を向いた。まだ息が整っていないにも関わらず、彼は口を開いた。
「なにか用か」
「あ、いえ!これからお風呂に行こうと…白夜さんもどうですか?」
「…オレは後でいい。先に行け」
それだけ言って彼は奥に行ってしまった。彼女達が去っていくのを確認した後、彼は何かを投影する。完全な其れを投影するには「あるもの」が必須なのだが、それを無しで投影するとなると不可がかかる。そのため、今回は失敗した。
「やはり、固有結界が無ければ作れないか…」
彼は不可能を理解し、屋敷へと戻っていった。
明日の試合について、彼女達は話し合っていた。
「1戦目はこのままでいいとして、2戦目だよね…。」
「せっかく白夜がいるんだし、戦っておきたいよね!」
「そうだね…。あ!これはどう?」
「…それいいね!それで行こう!」
彼女達の思惑とは?果たして何を企んでいるのか…
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