第一幕その十一
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「そうしましょう」
「それじゃあですね」
「これから晩御飯を食べて」
「身体を奇麗にして」
「ゆっくり寝て」
「また明日ですね」
「そうしましょう、じゃあ腹ペコタイガーも」
トロットは大きな口でステーキをどんどん食べている彼にも言いました、お皿の中に重ねて置かれているそのステーキ達をです。
「食べたらね」
「うん、身体を洗ってもらってね」
「ドライヤーをかけてブラッシングしてから」
「寝るよ」
「貴方と臆病ライオンさん最近特にね」
「お風呂が好きになってるね」
「毎日よね」
入浴、シャワーを浴びるそれがというのです。
「入っているわね」
「だって僕達も奇麗好きだから」
「だからなのね」
「お風呂に入ってね」
「身体をシャンプーで洗ってもらって」
「奇麗にしてもらっているんだ」
そうだというのです。
「冒険に行かない時は毎日ね」
「そうなのね」
「うん、だから」
「いいことよ、それじゃあね」
「僕もお風呂に入るよ」
晩御飯の後でというのです。
「そして身体を奇麗にするよ」
「それじゃあね」
「じゃあ今から」
恵梨香が再びトロットに言ってきました。
「オズマ姫のところに行って」
「晩御飯にしましょう」
「是非、ですね」
「そうしましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
皆はオズマ姫達と会ってです、晩御飯を食べました。その晩御飯はお好み焼きに焼きそばといったものでした。
ただ恵梨香はです、そのお好み焼きを食べてからお風呂の中でナターシャとトロットにこうしたことを言いました。
「今日のお好み焼きは」
「貴方の思っていたお好み焼きではなかったわね」
「ええ、大阪のお好み焼きじゃなくて」
「広島ね」
ナターシャが言いました。
「あちらのお好み焼きね」
「そうだったわ」
「美味しかったじゃない」
「美味しいことはね」
間違いないとです、恵梨香も認めます。
「けれどね」
「大阪のお好み焼きが、なのね」
「関西ではお好み焼きだから」
「それで関西で生まれ育っている貴方は」
「広島焼きだと思ってね」
そうしてというのです。
「今日も食べたわ」
「そうなのね」
「こだわりっていうか」
「そこは譲れないところね」
「どうしてもね」
「そういうものね。私もね」
「ナターシャも?」
「ちょっとお湯から出ましょう」
くすりと微笑んでです、ナターシャは恵梨香に言いました。勿論トロットにも微笑んで無言で誘いをかけました。
「これからサウナに入りましょう」
「サウナになの」
「どうかしら」
「それじゃあ」
「私もね」
恵梨香だけでなくトロットも応えてでした、三人で木造りのとても暑いサウナ室に入りました。そしてその中で、でした。
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