4話
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次の日、彼の店は定休日のため、休みを持て余した彼は公民館に来ていた。ここにはストライクアーツの練習場があり、ストライクアーツを練習する人々であふれかえっていた。
「今日も人が多いな…。」
彼は普段、誰もいない森などで、剣をつかった鍛錬をする。今日ここに来たのは気分的なもので、他人の練習風景を見てみたかったのだ。練習に入る途中、人が集まっている場所がふと視界に入り、気になった彼はそちらを見に行くことにした。
その輪の中心では二人の女性が模擬戦をしていた。片方は金髪の目がオッドアイに子で、もう片方は赤髪の…
「あれは…ジェイル・スカリエッティのところの戦闘機人か?更生したとは聞いていたが…」
彼女たちの模擬戦が終わり、自分の鍛錬に戻ろうとすると、金髪の彼女と目が合った。
「…あ!白夜さん!」
「…君は誰だ?何故オレの名を知っている。初対面のはずだが?」
「あ…そっか。この姿は見せたことなかった。」
彼女は変身魔法でもかけていたのだろうか。自らの姿を元に戻す。
「…驚いた。ヴィヴィオだったのか」
彼にしては珍しく驚愕の表情をあらわにする。
「はい!白夜さんはどうしてここに?」
「いつも訓練していてな。今日はたまたまここに来ていただけだ。」
そういって彼は奥にいるヴィヴィオの友達と思わしき人物を見る。
「君は友達と練習にでも来ているのか?」
「はい!あ、紹介しますね!」
ヴィヴィオはそういって彼を皆が集まっているところに連れていく。
「ヴィヴィオ?その人は?」
最初にこちらを見てきたのは八重歯が鋭い子だ。こちらを見ていぶかしげな顔をしている。
「あ、えっと、ママの知り合いで…」
「柊白夜という。よろしく」
「私はリオ・ウェズリーです!よろしくお願いします!」
そのウェズリーと会話していると、視線を感じたので、そちらをふと振り向く。
「お前は…」
先ほどまでヴィヴィオと模擬戦をしていた子だ。驚いたようにこちらを見ている。
「ノーヴェといったか。こうして会うのは久しぶりだな」
「白夜さん、ノーヴェのこと知ってるの?」
「少しだけな。君たちのように深い関係ではないさ」
そう言って彼女たちは不思議そうに首をひねるが、ノーヴェはこちらから視線を外さない。
「そう警戒するな。今のオレは観察処分の身だ。何かしようにも、する相手もいなければ理由もないとも。」
「わかった。今はお前を信じるよ」
「ところで!白夜さん訓練って言ってましたけど、ストライクアーツやってるんですか!?」
「いや、オレは格闘はできるが、剣がもともとの戦い方なんでな。今日は新しく型を確認しに
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