4話
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来ていただけだ。」
「そうなんですか!じゃあ、一緒に訓練しませんか?」
「悪いが遠慮させてもらう。オレは鍛錬するときは一人でと決めていてな。…あぁ、そんな悲しそうな顔をするな。君のママがいる時ならいつでも一緒に訓練してあげよう。」
そして彼はヴィヴィオの頭をなでる。
「ではな。オレはこれから少しだけ弓を引きに行くからな」
そういって振り返り、そのまま後にする。
「弓?ちょっと見に行かない?」
「えーでも…。何か悪いような…」
「いいじゃねーか。あいつが弓ひくとこ見に行こーぜ」
「ノーヴェまで…もう、怒られても知らないからね?」
彼女たちは彼の後を追いかけていった。その先で見たものに言葉を失うことになるとはおもってもいなかったが。
弓道場についた彼女たちはとても静かな道場に疑問を持った。その答えは中に入ることですぐにたどりつく。
彼女たちは彼の弓をひく姿に目を奪われた。彼としてはそんなつもりはなく、戦いの手段としての弓を弾くことしかしなかったが、彼の真似をし、「弓道」としての矢を放つことをしてみたかったのだ。そうして放った矢は寸分違わず的の中心を貫いた。
そうして巻き起こる拍手の中でも、彼は動じることなく弓道場を後にした。彼女たちもまた、その姿に感心していたが、彼が去り、時間が遅くなっていることに気付くと、それぞれが解散とし、帰って行った。
そして、ヴィヴィオは家で二人に今日あったことについて話した。
「今日ね、白夜さんにあったよ!」
その一言は彼女たちにとって、大きな意味を持つ言葉だ。
「練習場に来てたんだけど、そのあとの弓道場でのことがすごかったなぁ」
「いいなぁ。ヴィヴィオ。休日に白夜君に会えるなんて…」
「私も会いたかったなぁ…」
そのころ、彼はというと。
「『正義の味方』柊白夜さんとお見受けします。」
「…まさかその名を知っている奴がいるとはな…。」
「あなたは有名ですよ。噂にまでなるくらいですから。」
「フ、通り魔の噂になっている君がよく言う。」
「否定はしませんよ。」
「それで、その通り魔さんがオレになんのようかな?」
「あなたの知り合いの聖王の複製体について、教えていただきたいのです。」
「オレが教えられることは何もないな。彼女とはそこまで深い関係ではないのでな」
「そうですか。ではもう一つ。あなたの剣と私の拳。果たしてどちらが強いのか。確かめさせていただきたい。」
「…何故?」
「強さを知りたいので。」
彼はなるほど。と瞑目し、片手に剣を投影する。莫邪のみを投影し、構える。
「強さを知りたいと言うのなら、オレと
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