第1章:平穏にさよなら
第20話「実力」
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緋雪もクロノさんも僕と同じ考えに思い当たったらしい。
「...今回の事件が終わり次第、捜索願いを出しておこう。」
「助かります。」
「それと、だ。僕に対して普段は敬語は使わなくていい。名前も敬称でなくていい。コンプレックスではあるが、身長が君と同い年に見えるからな。」
「そうですか?...じゃなかった。そう?」
僕もクラスの男子の中では低い方に入るんだけど...。
「ああ。僕自身、公の場でない限り常に敬語はむず痒いからな。」
「...私と同じね。」
「緋雪、君もだ。かやのひめは最初から敬語ではなかったようだが...。」
そういえば神様だったな。と納得するクロノ。
「私、こう見えて齢は余裕で七桁を超えてるわよ?....まぁ、それは本体の齢だから、式姫になってからは...千二百年程ね。」
「き、規格外だな...。神様って言うのは、不老なのか...?」
「大抵はそうよ。寿命という概念はあっても、老いる事はないのがほとんどよ。」
「...なるほどな...。」
さすがだなぁ...。神様はやっぱり格が違うな。
「....話を戻そう。二人共家に連絡する必要はなし...か。保護者のような人はいないのか?」
「あっ....えっと、いるにはいますね...。」
「誰だ?」
「高町士郎さんです。」
「えっ....?」
なぜなのはの親が...?と頭を抱えるクロノ。
「まぁ、色々あったんですよ。あの人、お人好しですし。」
「お兄ちゃんが言えた事じゃないよ。」
「うぐっ...。」
「...まぁ、とりあえず連絡はしておくよ。」
緋雪、最近容赦がない気がするんだけど...。
「かやのひめは...。」
「...お母様とは連絡を取れないわ。お父様もどこにいるのか分からないし。」
「あれ?かやのひめさんの両親って...。」
〈伊邪那岐と伊邪那美ですね。〉
「...黄泉の国にいるのにどうやって連絡しろと。」
そして父親の方は行方不明と。
「.....まぁ、かやのひめの両親への連絡は諦めよう。僕のような人間が手出しできる事じゃないな。これは...。」
あ、考える事放棄し始めたな。この人。
「とにかく、“カタストロフ”が見つかるまでこのアースラで暮らしてくれ。」
「分かりました。」
他の人と交流を深めるように...って言われてたしな。誰かと話してみるか。
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