第1章:平穏にさよなら
第20話「実力」
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.?」
「そ、それは私が嬉しいと思ったら勝手に現れ...って、別に嬉しくなんかないんだから!」
なるほど。嬉しいと花が出てくるのか...。なんでさ。
「......。」
「.......。」
「.......。」
僕、緋雪、それと今まで黙っていた司さんが生暖かい目でかやのひめさんを見る。...僕らの頬が少し緩んでにやけてるのは気のせいだ。うん。
ちなみに、クロノさんも苦笑いをしていた。
「な、なによ!そ、そんな目で見ないでよ!」
顔を真っ赤にしながらそう言うかやのひめさん。
「なるほど。これがツンデレか。生で初めて見た。」
「っ....!だ、誰がツンデレよ!」
あ、ツンデレの意味は知ってるんだ。
「んん、まぁ、話を本筋に戻そう。...さて、これで三人とも模擬戦が終わったのだが..。」
クロノさんが話を切り替えてそう言う。
「...ぶっちゃけて言えば、あの戦いを見ただけで十分優秀だと分かった。詳しい強さはこちら側で見極めるから、詳細はまだ分からないがな。」
「私のは相性もあったけどね。」
かやのひめさんも霊力とこっちの魔法は相性がいいのに気付いていたらしい。
「だからこそ、改めて言おう。...今回の件、次元犯罪組織“カタストロフ”の捕縛の協力。その作戦の要、任せたぞ。」
「了解です。任せてください。」
問題だった火力不足も半分程解決した。緋雪は魔力の操作と経験を積めばいいし。かやのひめさんはとりあえず回復すればいい。戦いの経験は多いからな。
「あ、クロノさん、カートリッジを補給したいんですけど、どうすればいいですか?」
「カートリッジをか?それなら、デバイスのメンテナンス室にいるだろう、マリエル・アテンザというメンテナンススタッフの女性に頼んでくれ。」
「分かりました。」
そう言う事なので早速その部屋に向かう。
「...って、あれ?なんで二人ともついてきてるの?」
メンテナンス室への道をクロノさんに聞いてから向かっている途中、緋雪とかやのひめさんがいる事に気付いた。
「私もカートリッジは必要かなぁ..って。」
「私はあの後どうしておけばいいか分からないし、新しい主の傍にいた方がいいからよ。」
「あー...。」
なんとか納得はした。
「ちなみに司さんは神咲さんの付き添いで残ってるよ。」
「なぜそこで司さんの名前出てくる。」
「だって...仲が良いし...。」
なぜそこで不満そうな声になる。
「司さんとはクラスメイトだから、自然と仲良く見えるんだよ。」
「むぅ...そうだけどさぁ...。」
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