第1章:平穏にさよなら
第20話「実力」
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=神夜side=
―――嫌な予感がしたのは、王牙の奴があいつを襲った時からだ。
「(俺が...負けた?)」
あいつ...志導優輝との模擬戦で、俺は負けた。
俺の魔力量はSランクで、志導優輝はBランク。おまけに最近魔法を扱うようになっただけだ。魔力量も経験も、俺の方が勝っている。...そのはずなのに、負けた。
「(最後の攻撃...やはり転生者か...?)」
そう。俺はあの日、王牙が志導優輝を襲った日の時点で、嫌な予感がしていた。“こいつは傍観していただけで転生者じゃないのか?”と。
今更だが、俺は転生者だ。二次創作の小説によくあるパターンで、神様に特典をもらって転生させてもらったという、テンプレにありがちな転生だ。
神様が出てきた時点で、“神様転生”だなと俺は思ったので、怒らせないように神様のミスが原因でも許したら、いつの間にかFateのヘラクレスとランスロットの特典を持って転生させてもらっていた。
デバイスもアロンダイトと言うのを持っていて原作に介入して...と、今はこの話は置いておこう。
「(重要なのは、志導だ...。)」
今日、クロノに昨日あった魔力反応について呼ばれたが、まさか志導兄妹のような一般人が来るとは思っていなかった。しかも、明らかに普通じゃない奴もいた。
「(“かやのひめ”...前世でやってたMMORPGにいたな...。)」
確か、“かくりよの門”だったか?あれの登場キャラクターだ。
「(志導優輝は投影魔術とレミリア・スカーレットのスペルカード。その妹の志導緋雪はフランドール・スカーレットのスペルカード。...そしてかやのひめ...。)」
どう考えても転生者だろう。かやのひめも本来は江戸が舞台だ。ここにいるはずがない。...まさか、転生者がこんなに潜んでいたなんて...。
今の所害はなさそうだが、司と仲がよさそうだ。...油断はしない。
「(もしハーレムだとか考えていたら...。)」
なのは達を好きにさせる訳にはいかない。
そんな行動を起こした時は、模擬戦ではない、本気の戦いで...ぶっ潰す!
=かやのひめside=
私の模擬戦をやる前に、優輝に弓を作ってもらう。
どうやら、作るのに魔力が必要みたいで、しばらく回復で時間を取ってしまった。
「それにしても、どうやって弓を作るのよ?」
「あー...作るというより...今回は強化かな?」
強化?よくわかっていない私を余所に、優輝は私の弓を持つ。
「...木製の弓でも、強度は鉄以上だったら、どう思う?」
「.
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