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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車奏真U
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験している。だからこそ、魔力には魔力で対抗しなければならない。再び剣に集中する。
「お、君もやるんだね。いいだろう、さあ来い。」
ここ数日は剣と見切りの特訓に力を入れていた。魔力を剣に纏わせるのは久しぶりである。持っている剣に集中し魔力を込める。魔力を込めると急に体の力が抜ける。剣に魔力が集まるのを感じるが同時に全身の力が吸われていることに気づいた。
「な、なんで、今まで普通に、使えてたのに。」
宇喜多が笑い出す。
「いやー、まさか、この噂も本当とは恐れ入ったよ。」
「どういうことだ。」
「君ってさぁ、魔力がないんだろ?」
「さあな」
宇喜多の態度が変わり警戒する。この態度を俺は知っている。忘れられないあいつらと同じ態度だ。
剣をさし膝をつく。
「その剣はなあ、持ち主の魔力を根こそぎ奪い取る魔剣なんだよ。魔力を送らなきゃただの剣だ。だから、お前が全力を出すまで発動しなかったんだ。」
愉快そうに宇喜多は笑う。
「なんでこんなことすんだよ。歓迎してくれんじゃなかったのかよ。」
剣から手を離しいう。魔力を奪われたせいで立つことができず膝をついている。
「誰がお前など歓迎するか。なあ、みんな」
宇喜多に続きこの試合を見ている生徒の大半が同意する。
「お前のようなぽっと出の素人が生徒会に選ばれるなど間違っている。だから、俺はこの試合でそれを証明する。どんな手を使ってもな。」
宇喜多の言うことはもっともだ。やはり、自分は生徒会に選ばれるべきではない。これほど多くの生徒が反対をしている。ここは、潔く負けを認めようそうすれば、俺は普通に生きられる。こんな学校で平凡を過ごせるのだ。
一瞬だけ真白の言葉がよぎる。
「君への手向けとして僕の能力で倒してあげるよ。大丈夫、多少痛いが死ぬなんてことはない。」
そういうと宇喜多の周りに黒い靄のようなものが集まる。どうしてだろう、真白のことが思い出すと少しでも抗いたくなった。残りの力を有効に使うため、宇喜多に注意を向ける。幸いにも相手は刀、正面からの一撃が奴の切り札だろう。ならその一撃が振り下ろされるタイミングでかわせばいい。そう考えていると背中に激痛が走った。
「ぐ、」
後ろを振り向くと誰もいない。
今度右足に走る。斬られたような痛みだ。
「ふふふ、困惑している君に答えを教えてあげるよ。僕の能力は影を操る。影を使って君を斬っているんだ。答えも言ったことだしそろそろ眠っておくれ」
そういうと宇喜多を包む靄が一層強くなる。同時に俺の影が檻を形どる。
「影牢の棘」
同時に影が刃となり全身を切り裂いた。
魔力を失い、全身にダメージを受けた俺は立っていることができず倒れる。意識が朦朧とする。
「まだ眠らないでくれよ。次が最後の棘だからな。」
それを聞き視線を少しあげる。影が集まり漆黒の
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