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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車奏真U
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たちが立てた作戦はまず、俺が宇喜多と戦い時間を稼ぐ。その間に鬼塚が森山と距離を詰め倒す。そして二人で宇喜多を倒す。単純だが最良の策だと思う。
『5』
カウントダウンが始まる。余計なことは考えず目の前にいる相手と全力で戦う。
『4』
意思を固め、足に力を込める。
『3』
この間の襲撃者との戦いを思い出し、少しの不安が生まれる。
『2』
深く息を吸う。
『1』
ゆっくりと吐き出す。
『0』
ブザーが鳴るよりも早く俺は宇喜多に斬りかかった。しかし、予想していたかのように俺の初撃を刀で防ぐ。
「やっぱり君が来たね。大丈夫、僕も最初から君とやる気だったんだ。」
そう言い斬り払う。相手はクラス1位だこうくることくらい容易に予想できたろう。だが、方針は変えない、鬼塚の実力を信じて宇喜多に向き直った。




二車が勢いよく飛び出し、宇喜多と打ち合った。こちらも作戦通り早急に森山を倒さなければな。幸いにも俺の攻撃が一つでも当たれば森山を倒すことは可能だろう。そのための作戦、二車の勢いに乗るように移動し、八星を振り下ろす。だが、手ごたえがない。
「はずれ」
の声と共に矢が飛んでくる。八星で叩き落とし防ぐ。
「やっぱり鬼さんは強いな。じゃあ、鬼さんとは隠れんぼで遊ぶことにしよう。」
そう言うと森山の姿が見えなくなる。
そして右足に激痛が走る。
「やられる前に終わらせるつもりだったが。仕方ないか。なるべく早く終わらせる。」
八星を構え直して辺りを警戒する。
「行くよ」
同時に矢が飛んできた。



打ち合いを始めてから少し経ってきた。宇喜多が距離をとる。
「流石、入学式の騎士だね。」
「お褒めの言葉ありがとよ。」
遅い、予想はしていたがこうも時間がかかるとは俺は全力で攻めているがそれを全て防がれている。それに宇喜多がまだ攻めに出ていない。
この隙に呼吸を整える。
「そういえばその剣の使い心地はどう?」
「あー、重いけどこれが普通の剣の重さだろ。なんとか使えるぜ。」
再び構える。
「それは良かった。じゃあ、そろそろ魔法を加えて戦おうか。」
そういうと今度は宇喜多の方から斬りかかってくる。鬼塚に教わったもう一つを試す時だ。身体中の神経を目に集めるように集中する。そして開く。宇喜多の動きが遅く感じる。それを目で追い剣で防ぐ。
「なるほど、見切りもできるようになったんだ。なら、」
防がれたことに喜ぶようにもう一撃を振るってくる。今度も同じように防ぐが衝撃を吸収することはできなかった。そして後ろに下げられる。
「やっぱり、まだ、魔力を込めた一撃には耐えられないみたいだね。それじゃあ、全力でいくよ。」
宇喜多の剣が輝く。おそらく魔力を纏わせたのだ。魔力を帯びた剣の威力がどれほどのものか自分は身をもって経
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