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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車奏真U
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泊めてもらったが、回復したので寮へ移っても問題ないらしい。指示された番号の部屋を目指す。
寮といえばルームメイトがいるのが当然だ。昨夜は寮に行っていないからルームメイトがどういう人なのか教えてもらっていない。反りの合わない人なら一緒の空間にいるだけできつい。どうせ住むなら自分の部屋くらいは出来る限り最良の空間にしたいものだ。
寮に着く階段を登って行くと何人かの生徒がすれ違う。そんな中一人の女子生徒が自分を見た途端一目散に逃げていったが特に気にはしなかった。
部屋に着く、鍵は開いてるようで開けて入る。
「あ、おかえりー」
中には浅桜 祢子がいた。
常識的に考えようなぜこの部屋に浅桜がいるのか、俺は入る部屋を間違えたのか。
「今日からよろしくね。二車」
どうやら部屋を間違えたわけではないらしい。また、今の俺の反応をみて浅桜は悟ったような顔をして。
「もしかしてこれも説明されてないようね。」
「まさしくその通りだ。説明してくれ。」
一度頭をうな垂れてから浅桜は言う。
「この学校は色々なところから異能者とか多種族が集まってくるでしょ。名家の出身だと自分たちの血をより良いものにしたいって考えるわけ。だから、ここでは色々な異能者と交流してお相手を見つけるっていう目的もあるんだ。」
「なるほど、だから男女の相部屋も普通と。」
「あたしだって最初は驚いたんだよ。でも、他に部屋がないし編入生同士相部屋の方が都合がいいんだって。」
深いため息をつく。だが考えてみればよかったのかもしれない。今日話してみてわかったが俺と浅桜は問題なく本音で言い合っているはずだ。浅桜も絶対嫌だと言ってるわけではないし。一応この件については納得したことにする。
「じゃあ、二車............早速愛の結晶でも作る?」
悪戯っぽい顔で言ってくる。
「断る」
そう言って俺は浴室に向かった。
数日間の特訓で少しはまともに剣を振れるようになった。これで模擬戦は大丈夫だろう。ここまで協力してくれた鬼塚に感謝だ。だが、相手はクラス1位の実力者だ負けてしまってもおかしくない。とりあえず、自分の限界を見せつけさっさと他校に転校させてもらえるよう頑張ろう。
第二実技場は前の試合の熱気を残していた。ここに立っているだけで吐きそうだ。しかし、鬼塚に気を使わせるような真似はさせてはならない。速攻で終わらせるために不安要素をできる限りなくす。
相手もそれぞれ日本刀と弓を構えている。宇喜多からは先ほどいい試合をしようと言われた。刀という霊装から正々堂々戦うタイプなのだろう。そんな相手に奇襲のような真似をするのは気がひけるが鬼塚の成績のためだ。やらなければならない。この数日間自分にできる剣術基礎をしっかり学んできた。これでダメでもすぐに倒れるわけにはいかない。今回俺
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