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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車奏真U
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さいね。それではこのまま自由訓練とします。」
笠木が告げるとそれぞれ
模擬戦場に散らばる自分達も始めようとする。
「でなにすればいい?」
「そうだな、とりあえず、一本やるか?」
そう言うと鬼塚は金棒を出現させる。
「え......それどうやって」
動揺を隠せず少しビビる。
「ああ、これが俺の霊装の八星だ。」
「霊装?」
「そりゃ、ってお前霊装どうした?素手なのか?」
「いや、俺、その霊装とかいうの持ってねーんだ。」
呆れたように鬼塚は頭を抱える。
「てっきりもってるのかと思ってたじゃねーか。」
「悪いな」
「いいや、気にするな。説明すると霊装ってのは自分の魔力と魂を燃料とする武器だ。入学時に工房で作らされるのだがお前は作ってないのか?」
「俺の入学が決まったのは二週間前だがそう言った通知は届かなかったぞ。」
「霊装がないんじゃ模擬戦はできねーしな」
そんな話をしていると声をかけられた。
「やあ、君が噂の騎士君だね。僕は宇喜多、こっちが森山知ってると思うけど君たちの対戦相手だよ。」
フレンドリーに話しかけてくる。隣にいる森山は軽くお辞儀をするだけでケータイをいじっている。
「よろしく、二車だ」
「よろしくね。それから話が聞こえたんだけど君、霊装がないって言ってたよね。」
「ああそうだ。こりゃ鬼塚には悪いが棄権させてもらうしかないかな。」
「まあ、そうだな。」
鬼塚もうなづく。
「そうなんだ。なら作って正解かな。これ使ってくれないかな。」
そう言うと一本の剣を渡してくる。
「どうしてだ?」
「君が僕たちを救ってくれた。クラスのみんなから感謝の印だよ。学園にある工房に依頼したんだ。今日の朝にできたからね。折を見て渡そうと思ってたんだ。」
笑顔を向けてくれる。これを始めに周りからも感謝の言葉が投げかけられる。少し嬉しくなった。ようやくクラスに受け入れられたことを実感できた。
「そんなもん、いつ作ったんだ。俺は知らんぞ」
鬼塚が少し怒りを見せて言うと
「ああ悪いな鬼塚くん連絡はしたはずなんだが。」
すまなそうに言うどうやらいい奴らしい。
「フン」
「まあ、ありがたく使わせてもらうよ。」
「よかった。かといって試合は手を抜かないからね」
握手を要求するように手を出してくる。
「こちとら初心者なんだぜ。手を抜いてくれよ。」
その手を握り言った。
「考えておくよ、でも、生徒会長でも勝てなかった人に勝ったから必要ないと思うけどね。じゃあ、訓練に戻るから」
そして宇喜多と森山は去っていった。
「奴らには気をつけろよ。」
「なんでだ、いい奴らじゃん。」
「ああ、そうだな。」
そして俺は鬼塚と模擬戦をして戦い方の基本を教えてもらった。


訓練が終わり実技室の前を歩く、昨日は保健室に
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